前に8列の座席があり、その後ろが段差になっていて席より高くなった所が立ち見。
2F席は、前はたぶん業界席になっていてその後ろが立ち見。
今回のツアーは、席が用意されてると甲斐さんは言っていたが、ファンクラブから届いた最初の2日間は立ち見で、最終日のみが座席だった。
ライブ中は席がなくても関係ないが、中に入ってから待ってる1時間で疲れてしまうのがライブハウスなんだけど、初日は立ち見の最前列(坂井さん寄り)に行けたため、バーにつかまる事ができたので楽々〜。
2日目は2列目で友達大勢と一緒になったので(坂井さん寄り)何とかやり過ごせた。
3日目は席ありだから余裕〜。やっぱりあった方がいいね、座席は。疲れが違います。
初日。
会場には懐かしい音楽が流れていた。
♪岬〜めぐりの〜・・・
♪エマニエ〜ル〜・・・ん???何だこの選曲は〜。
いつもの映画って訳ではなさそうだし、これらは74年の曲なのかな〜、エマニエルって74年だっけ・・などと思いながらライブをワクワクしながら待つ。(後でセイヤングで74年のヒット曲だと言っていた)
立ち見の最前列とは言え、ステージにはちょっと遠い。
スモークがたかれていて真っ白でステージ上の様子は全く見えない。(双眼鏡を使っても全く)
時間が迫ってくると、最前列の席の前(向かって右)にショルダーバッグを抱えた男性3人がステージに近寄り、かぶりつくように立っていた。
何?あのおっさん達。甲斐さんのカメラクルーじゃないよね。
あんな所にいて、最前列の人たちに怒られるんじゃないの〜?と思っていたら、甲斐さんのマネージャーさんが後ろに連れ出した。そりゃそうよね。
説明を受けてどこかへ消えていった。その時4人。(翌日のスポーツ新聞4紙に載っていたのでやっぱりあの人たちがそうでした)
セイヤングで甲斐さんは結構演奏曲をばらしていた。
「からくりはやる」「HEROはやらない」など、はっきりと宣言したり、曲を3曲かけて(ジャンキーズ・ロックンロール、悪いうわさ〜ダニーボーイに耳をふさいで、25時の追跡)1曲だけやらないと言う曲あてクイズもやっていた。完全なネタバレ。
3曲の中でやらないのなんて想像付くし、わざわざ、悪いうわさからダニーボーイへのメドレーのライブをかけるなんて、この曲やりますよ〜って言ってるようなもの(^-^;
こんなネタバレはいつもの甲斐さんのやる事だから許すけど、ビックリ感は薄れます。
ライブに行く前、BEAT
VISIONから会報が届いていたので会場に持ち込み、ちょっとだけ読んでみたら、松藤さんがエレキギターを弾くと書いてあり、こんなネタバレなら楽しみが増えていいな〜とますますワクワクしていた。(もしかして、悪いうわさのソロを弾くのか〜?などととんでもない想像ばかりが膨らんだけど)
会場の音楽のボリュームが下がり、西部劇のような音楽がかかる。(荒野の用心棒だそうです)
まずはバンドメンバーがステージに上がる。
うお〜!松藤さんは坂井さんの後ろだ〜、嬉しい〜・・・・と思ったのもつかの間、坂井さんの体で松藤さんの姿が消える。ううう・うそ・・・・・。見えるのは顔だけ。
これじゃあギターが見えない〜とショックを受けている所に(どんな所だよ(^-^;)甲斐さん登場!!
甲斐さんは上下スーツ。よく見ると・・・白のストライプ〜。またジャック〜??(詳しく知りたい方は昨年のクラッシックのなんばHatchレポをごらん下さい。)
スーツの下は・・・白のシャツだったと思います。(1枚の生地じゃなく、切って縫い合わせたようなシャツ)
綺麗にお化粧してる〜。髪も決まってるよ!
会場は盛り上がりつつも、いったい何から始まるのか、そんな緊張感が漂っていた。
そして、ドラムから始まった。
♪トコトン・・(こんな表現あってる?)
この音で一発でわかった!「キラー・ストリート」だ〜!!
全く想像つかなかった1曲目、いきなり大興奮!そして鳥肌!!
ちょっぴり昔よりスローテンポ。でもそのテンポが心地よい。
♪ジャックナイ〜フ の所では、ジャックナイフを空で振り回してるようなアクションをしてました。
2曲目の「ダイナマイトが150屯」、つっちーがいつも弾いている♪チャラッチャッチャ〜ンの部分を松藤さんが弾いている〜。
甲斐さんはマイクスタンドで暴れまくり、腕にコードがぐるぐる巻きになっている。
「危険な道連れ」。いい流れ〜。まだ3曲なのにフル回転。
前野さんのピアノから始まった「荒野をくだって」。松藤さんもギターを置いてシンセを弾く。
二人の演奏が胸にしみる。そして甲斐さんの切ない声。
「テールランプに浮かぶ闇 次の街に着くまでに この痛みが消えてる事を 俺は今でも願ってる」
ここの歌詞は何度聞いても胸が痛み苦しく辛い。涙が出そうになる。
この曲はジャラ、つっちー、坂井さんはお休み。
キーボードから始まり、何の曲が始まるのかと思ったら♪ジャーンジャーンジャーン・・・とこれもまた懐かしいギターの響き!!ドラムがダンダンダンダン・・・「地下室のメロディー」だーーーー!!
こんな始まり方、いつ振り〜?嬉しくて懐かしくてやっぱり涙出そうでした。
初日から、甲斐さんの声は結構かすれてたように思う。
やっぱり練習いっぱいしたからなのかな。
でもこのかすれ具合が、昔の甲斐バンド時代を思わせていいんだよね〜。
またまた懐かしいメロディーが!!!きゃ〜!「ボーイッシュ・ガール」!!!
何なんだろう、地下室のメロディーだってボーイッシュガールだって20年振りに聞くわけじゃないのにね。
いや〜、今のバンド、やっぱり最高だなーーー。と何度も何度も思いました。
「ヤツは女か」のコーラス、松藤さんが間違って早く入ってしまったのを私は聞き逃しませんでした。(あとの2日はちゃんと歌ってました)
「悪いうわさ〜ダニーボーイに耳をふさいで」もちろん嬉しかったし最高だったけど、どうせなら甲斐さんのネタバレなしにビックリして奇声をあげたかったな〜。
会場の反応も思ったより薄かった。やるの知ってるからね。
はっと気づくと、松藤さんが大森さんの335を持っている。いつの間に?(この曲から持ったのかな。この後ずっとこのギター)
あ、そうだ。会報読んだ時、松藤さんがこの曲のソロパート、弾くのかも?と期待してたんだ、と思い出した。
実際はつっちーでしたが、この曲で大森さんのギターも一緒に演奏されたのを見て感動しました。
やっぱりこの曲は大森さんあっての曲だから・・・。
でも、つっちーのソロもイメージを壊さず、とってもよかった。
ありがとうつっちー、そう感じた。
悪いうわさからダニーボーイに流れていく所もやっぱり鳥肌もの!
ライブでもう本物の甲斐バンドは聞けないんだと大森さんが亡くなった時に思ったけど、甲斐バンドを演奏する事はこのバンドでは可能だなと思った。
このメドレーが終わった時の大歓声。
やっぱり最高でした。
「BLUE LETTER」。前野さんと松藤さんのギター、甲斐さんのハーモニカ。
この3人のスタイルは去年からのスタイル。
このライブの流れで聞くとまた全然違って聞こえる。
大森さんへの思い。いろんな事を思いながらじっくりと聞いた。
「ビューティフル・エネルギー」。今回は「ドラムの松藤が歌ってくれる」じゃなかった。
甲斐さんのこの言葉とセットのイメージが強くて、松藤さんドラム叩きながら歌ってくれないかな〜と期待してしまうんだけど、松藤さんは歌わず甲斐さんが全編歌った。
「シーズン」。♪シーズン〜のコーラス、気持ちよかったな〜。
「氷のくちびる」では、甲斐さんが弾いていたのはオレンジ色のグレッチ。
甲斐さんが昔、サウンドストリートで丁寧に時間かけて壊したって言ってたのはこんなやつだったかな〜と双眼鏡でギターばかり見ていた。(左写真は甲斐さん提供の展示物)
「ポップコーンをほおばって」から「翼あるもの」「漂泊者(アウトロー)」に続く。
この先の流れは大好き!さあ〜、行くよ〜って気分にいつもなる!
「翼あるもの」では最後のいつものポーズを忘れちゃったようでいつまでまってもあのポーズにならず、最後の最後、ジャラのドラムが終わる頃にやっとあのポーズ。
やっぱりいつものがないと「え?」って思っちゃう。ちょっとドキドキしました。
ここで本編は終了。
ここまでにMCはもちろんありましたが、いつ何を話したかあまり覚えていないので、最後のまとめて書こうと思っています。
疲れたのか、みんな落ち着いて座ってる。
アンコール、出てきてくれるのかちょっと心配になったけど、段々アンコールを求める拍手というか手拍子が始まり、甲斐コールもチラホラ聞こえてきて盛り上がってきた。
バンドメンバーたちがそれぞれ手をあげて戻ってきた。
アンコール1曲目は前野さんのピアノから。ん?これは・・・・・!!。
ピアノの途中で甲斐さん登場〜。
甲斐さんは黒のタンクトップに白のニットシャツを重ねて着ている。(たぶんそうだったと・・・)
さっきのパンツよりも白線の太いストライプパンツ!!
こっちの方がよりジャックに近い〜。(しつこいけど詳しくはなんばHatchレポを見てね)
そして、ベルトがちょっと変わってる。何だ??と思いながら双眼鏡で見るとバックルが翼の形をしてる〜!欲しい、あのベルト!
服装に感動してる間もピアノが流れ続け「今夜の最高のクイーンを紹介します」とでも言いそうな感じで(言ってませんよ!!勘違いしないでね)始まったのは「港からやってきた女」!!しびれます!!!
歌ってすぐ、歌詞を間違う甲斐さん。
全く問題ない間違え方だったので(と私は思った)そのまま続くと思ったら一旦ストップ!そしてやり直し。
メンバー紹介。ジャラの紹介の時、珍しく前に連れて来た。
ジャラも丁寧に照れくさそうに挨拶。なんでジャラだけ特別扱い?と思ったら、紹介が終わった後、ドラムに座らなかった・・・もしかして!
ギターを持ったままの松藤さんを紹介した後、松藤さんはギターを下ろし、ドラムに座った!!
松藤さんがドラムだーー!!
演奏されたのは「安奈」。安奈を叩く松藤さん?想像してなかった〜、こんなの。
つっちーが懐かしいイントロを弾く。うわ〜、昔の安奈だーー。
ジャラは何か叩いてる。パーカッション?
前回のクラッシックの安奈もとってもよかったけど、今回の安奈も最高!!
クラッシックの時に、オリジナルスコアーで弾いていたと言うストリングス部分も前野さんがしっかり再現。
この安奈の時だったと思う、ステージ左端に腰掛けて、最前列の人たちをメロメロにして歌ったのは。(実際メロメロになってたかは知らないけどたぶんそうでしょう〜!)
松藤さんのドラムに、そして素敵な安奈に大歓声!
この安奈では、甲斐さんは松藤さんのドラムを支えるために生ギターを弾く予定だったけど、うまいのでやめたと言ってました。
そしてこの後がつっちーのギターから始まった「25時の追跡」。
翌日発売されたあるスポーツ新聞には”25時の追跡を初披露”なんて大嘘を書いていたが、これはソロになってすぐの87年(ギター:一郎)と89年頃にも歌っている。
あの時も、キーが低くて甲斐さんの声がほとんど聞こえなかった。
今回もやっぱり低くてよく聞こえない。
最後の最後の♪ああ〜、運に見放され〜・・・・の所から急に1オクターブ上げて歌ったのでビックリした。
その時は、低すぎて苦しくて上げたのかな?と思ったんだけど・・・・。(あとの2日も同じでした)
そして、前は確かあの無線のようなのが入ってるやつは使わず全て生だったと思うので、今回はそれも使い、レコードにより近い感じがした。
それでもやっぱり大森さんがこの曲を弾くのを生で何度も聞いたので、ふっと思い出し、ちょっと辛かった。
ここでアンコール1が終了。
スピード感あふれるステージでここまであっと言う間。
アンコール2に突入〜。衣装はすっかり忘れました。グッズのTシャツ、誰かが着ていたような気がするけど。
1曲目は「HERO」。あれ〜?
HEROはやらないんじゃなかったの???
いつでもこの曲はやれるので、って言ってたので、気分でやっちゃったのかな?
え〜?と思いつつ、気づいたらとっても楽しく一緒に私も♪ヒーローって歌ってましたけど。
そして、ここで甲斐さんの手には茶色い飲み物が!もしかして水割り?
甲斐さんは「うまくないウーロン茶」と言っていた。
最後の曲は「嵐の季節」。最後にこの曲を持ってきたか〜。
疲れた体にこぶしはきつい(^-^;
でもね、後半、一番きつい所で、前野さんもつっちーもジャラも松藤さんも坂井さんも、全員こぶしをあげるからやめられないのよね〜。
初日なのでまだ腕は大丈夫で最後までこぶしを振り上げることができました。
こうして初日は終わった。
終わった後、何人もの友達から「ジャック人形を思い出した」と言われました。(詳しくはなんばHatchレポを・・・ってしつこい?)
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