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「ROLLING CIRCUS REVUE」

2006年3月10日(金)

渋谷 O−EAST 


3月10日レポ
         
セットリスト 3月9日 3月10日


 2日目、そして最終日にしてラッキーな事に最前列。
座席は3つのブロックに分かれていて、私は真ん中ブロックの左端。つっちー側。
最前列なら真ん中の方がいいと思う人が多いだろうけど、ちょっと横から見るのが好きなので自分としては最高の場所。
ステージが近い。手を伸ばしたら絶対触れられるぐらいの距離。パワステでのロッキュメントを思い出した。

 1曲目は「25時の追跡」。真っ先にびっくりしたのが、つっちーのギターの音。
こんなに音がはっきり聞こえるなんて。
昨日の場所と5席くらいしか違わないのに、音がクリアー。そして迫力満点!
しかも目の前にいる。なんかドキドキしてきた。
甲斐さんの衣装は先月の最終日の衣装と同じ、白のジャケットの中にFemmeのシャツに黒のキラキラストライプシャツを重ね着、下は白の太いストライプが入った黒のパンツ。もちろん翼ベルト。
ジャラは最初からツアーTシャツを着ていた。
昨日はちょっと声がかすれていたけど、今日は大丈夫。しっかり声が出てた。
「危険な道連れ」「ランデヴー」「BLUE LETTER」。ステージの下では井出情児さんが走りながら踊るように写真を撮っている。
「悪いうわさ〜ダニーボーイに耳をふさいで」。つっちーのギター、いい!!
小さい会場だからこそ音が偏るのかな。昨日まで、こんな音は聞こえなかった。
赤いライトの中の横顔の甲斐さんも素敵。
「どっちみち俺のもの」。昨日失敗した場所も完璧。
最後の方でつっちーに接近する甲斐さん。危ない!つっちー!
昨日の港の時のキスの時のように妖しげだったけど、何事もなかった。(よかったね〜つっちー)
「ボーイッシュ・ガール」。先月よりテンポが速い。こっちの方がオリジナルに近いけど、私は先月の少々スローテンポの方が好きだったな。後半の歌詞、ちょっと早口言葉みたいでもつれてたよ、甲斐さん。

 MC。昨日と同じように、甲斐さん以外は下がり、甲斐さんが話している途中に前野さんと松藤さんが入ってくる。

甲斐バンド解散20周年なので昔話をしている。
今日の昔話は最終日用にとっておいた、と言って嬉しそうに話したのは、「甲斐バンドの最初のスタイリストはピーコさん」。・・・ん?知ってるよ〜。
それでも会場からは「エ〜?」の声多数。
ライブアルバム、サーカス&サーカスのちょっと前から3回くらいお願いして、ヒール履かされたりしたって言ってました。

日本人は働きすぎ。働きすぎはダメ。ちゃんと楽しまないと。

松藤さんとこんなに長く続くと思わなかった。説教された話し。

カーリングはね・・・と昨日と同じように、髪の毛一本でツーとどこかへ行ってしまう。音楽と一緒。

間違った声援、間違った掛け声。「がんばって」は間違ってる。むやみに言っちゃいけない。
昔、100万$ナイトを歌う前に「がんばって」って言われた時は、そいつの頭にミラーボールを落としてやろうと思った。

そして、今日もまたライブ前にしていた私たちの話題が!
富良野プリンスでシークレットライブをした話。
そう、この話し、していたのです。
昨日、この話しをしてもよかったのに、2日目にしていた私たち。
またツボにはまって大笑い。
「優しい時間」やY君の離婚の事など。

「誠実と真心を投げてる」と言った甲斐さん。
私と友人はさっきからツボにはまってるので変な所で笑い続けていて、ちょっと大きな声でとなりの友人が引き笑いした瞬間「きゃーって言うな」と甲斐さんに言われたので、友人が言われたのかも知れない。(甲斐さんごめんなさい〜)

「射程距離」。静かなイントロが始まったとたん、井出情児さんのカメラがステージ下の網にぶつかり、カーン。綺麗に響いて射程距離の演奏にマッチしてました。
「ビューティフル・エネルギー」「シーズン」。
「氷のくちびる」。やっぱりハの字の時に甲斐さんはつっちーに「こちらへどうぞ」と手を差し出す。
「ポップコーンをほおばって」「翼あるもの」「漂泊者(アウトロー)」では、つっちーが激しく前に出てギターを弾くので、ずっとつっちーに見とれてました。
ギターのネックを客席に向かって振り下ろすので、自分の頭を殴られてるような錯覚。
ちょっと怖くてドキドキ。
汗だくのつっちーしか見てなかったので、坂井さんがアウトローで回転したらしいけど、全く見てなかった。
あーーー本当に素敵でした、つっちー!!!そんな気分で前編は終了。

アンコール1。
「キラー・ストリート」。汗だくドロドロだったつっちーは綺麗にお直しして出てきました。
松藤さんとつっちーのツインギターの音が気持ちいい。本当に今日の場所はギターがよく聞こえて最高。
前野さんのピアノのイントロが始まると、甲斐さんは茶色い飲み物を持って右の袖へ引っ込んだ。
「港からやってきた女」。昨日は松藤さんのギターの途中で入ってきて中断してしまったけど、今回はじっくりと弾く時間を作ったようだ。
たっぷり長めの松藤さんのギターを聞いた後、袖で座って休んでた甲斐さんが再びステージに登場。(休んでる所が見えてたのでちょっとおもしろかった)
「ぬくもりがないと生きて行けない男と女の話をしましょう」といつものように言ってから歌いだす。
そしていつものように客席もステージも盛り上がり、後半に差し掛かった時の事。
ふっと甲斐さんが松藤さんの方向を向き、松藤さんに笑いながら近づいて行った。
そして松藤さんに何か耳打ち。松藤さんも笑ってる。
その後、甲斐さんは坂井さんに近づき耳打ち。大笑いしてる。
歌い終わった後、今度はつっちーに耳打ち。さらにさらに大笑い。
何〜?何があったの?そんなに楽しい事??
気になっていたら、メンバー紹介の後にちゃんと説明してくれました。
ジャラをいつものようにエスコートし、坂井さんの時は「サカイの中心で愛を叫ぶ」と昨日と同じ事を言い、松藤さんはまた手拍子を誘い、チャッチャッチャをやり満足顔。
そして、さっきの大爆笑の説明。
「港からやってきた女」のサビは松藤さんはコーラスを歌わなくちゃいけないのに、ふっと松藤さんを見ると、コーラスせずにギターをギンギンに弾いていたのでびっくりしたんだって。
「松藤英男様がドラムを叩いてくれる。ありがたや、ありがたや、あやかりたい。一年に1回しか叩かないから」と甲斐さん。一年に一回だからありがたやなのかな?で、「安奈」。
昨日と同じように、ドラムから降りる松藤さんに手を差し伸べるが、松藤さんは甲斐さんの手ではなく腕をガっとつかんで降りて来た。
そして松藤さんは「カーイ!」と叫んでまた二人で仲良く下がって行きました。

アンコール2。
昨日と同様、甲斐さん以外はツアーTシャツ。(ジャラは最初からだけど)
つっちーも昨日と同じようにカットされたTシャツをいいだろう〜と胸をつかんで見せびらかす。
「ダイナマイトが150屯」マイクスタンドをいつものように振り回す甲斐さん。
ステージ下では情児さんが写真を撮っている。(途中ビデオカメラの時もありました)
ステージ中央でマイクスタンドを持ってぐるぐる回転すると、コードが客席に向かって飛んできた。
その先には情児さん!危ない!そんなに近くなかったけど、乗り出して写真撮ってるからちょっと怖い。
それを見た松藤さんと坂井さんは顔を見合わせ「ほーー」と言う顔。
「観覧車’82」。間奏でくるくる回転しなかったな、甲斐さん。
そして最後の曲。今回は何故か予告「ジャッ」を弾かなかったつっちーだけど、やっぱり最後は「嵐の季節」。
届きそうな距離で歌う甲斐さんの姿に見とれ、2日目で少々疲れてるはずなのに、無意識でこぶしをあげてる状態になり、腕が痛いとか辛いとか、全く思わなかった。不思議。
楽しくて嬉しくて、最高気分で最終日が終わった。満足感でいっぱい。
甲斐さんたちも名残惜しそうに、いつもより長く最後の挨拶をしてくれた。
甲斐さんの顔には、本当に感謝の気持ちが出ていたし、嬉しそうだった。
その顔を見ただけで感激でした。本当にありがとう。

 甲斐バンド解散20周年と言うキーワード。甲斐バンドしかやらない。
最初聞いた時は、嬉しいけど少し複雑な思いがあった。
でも、実際5日間のライブに参加してみて、ほとんどの曲を松藤さんが大森さんのギターを弾いていた事、松藤さんがドラムを叩いてくれた事、25時の追跡を歌ってくれた事・・・いろいろ思い返しても、今この時期にこのキーワードでやってくれた事には大きな意味があったなあとつくづく思った。
兼田達矢さんのHPのライブレポートに書いてあった言葉からもそれは感じられる。
<終演後に流されるSlavaの「アヴェ・マリア」は大森さんへのレクイエムだ、とはっきり語っていました。>

 「このバンドでできれば近いうちにまたやりたいと思う」と言っていた甲斐さん。
近いうちにまたこのバンドに会えるのは嬉しい。待ち遠しい!


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