若いこだま 1978年7月7日「ハガキをたくさん」 |
やっとあなたのLPが買えました。着物を1枚仕上げて買いました。今、毎日聴いています。 えー、何となくこう言うハガキを読むと、何かギューっと胸がしてくるものがありますが。着物を1枚仕上げて買いました。ね。 えー、こんばんわ、甲斐よしひろです。今日はみんなから貰ったハガキをたくさん読んで、えー、番組を進めて行こうと思います。若いこだま、最初はアッコちゃんの歌で、これを。「妖精の詩」 ♪「妖精の詩」矢野顕子 |
今のハガキは、えー、匿名希望ですって言う感じで、横須賀市長井町の方から。ちょっとハガキの字が”ナガイチョウ”と言う(笑)えー、匿名希望はね、ちょっと一方通行でイヤだとか言ってましたが、こう言うね、着物を一枚仕上げて買いましたとか、こう言うのはね、何かこう、名前を伏せて貰った方が、非常に神秘的に見せるので、何かこう感じるんで、ちょっといいなと思ったりしてますが。えー、ハガキをね、あの、依然としてたくさん貰ってますが、ちょっと少なくなってきてるような気も幾分するので(笑)、うん。ま、いっか。うん。 兵庫県はNさん。 甲斐さん、こんばんわ。私は若いこだまに、もう20枚以上のハガキを出したけど、一度も読んで貰った事がないのです。いいハガキだけ読むって言ってたから、私のハガキは、よほどつまらないのかも知れません。私、その時の気分次第で書いてしまうから、変な事しか書けないんです。今度から下書きをして、じっくり考えて書こうかしら。でもあまり、ね、考えて書いてもしょうがないって気もしますが。えー、ローカル意識の高い大学生の特集をね、あのー、今よく1ヶ月に1回かやってるので、その辺で書いてきてくれたんですが。1、雨に関する歌特集 2、色に関する歌特集 3、海に関する歌特集 4、解散もしくは死んだ人達の歌特集、お盆あたりに。と言う、どこかおかしいよね。5、福岡市出身の歌特集 風に関する歌特集 とかね。いろんな事を書いてますが。えー、伊勢正三率いる風ではなく、一般で言う自然界の風であると言う、念のため。えー、特集も、何となくちょっと煮詰まってきてる感じはまだありますが。えー、いい曲がね、たくさん揃っているので、特集ボーンってやっぱりやるのが最高だと思うので、えー。練って練ってやろうとは思ってますが。 えー。いろんなハガキをね、えー、近頃は何か、いい女といい男が増えたのか知りませんが、何かこう、非常に高い感じのハガキが増えてるので、内容がいいなーとちょっと思ったりもしますが。えー・・。 21日の甲斐バンドのコンサート行きました。帰りに駅で待ってたんだけど、来なかったじゃない。どうしたんですか。仕事中なので、これ以上書けません。あ、所長が来る。 こう言う感じで低いハガキも時々来ます。それでは、「勝手にシンドバット」 ♪「勝手にシンドバット」サザンオールスターズ |
サザンオールスターズの「勝手にシンドバット」を聴いて貰いました。 えー、さっきのハガキは、静岡のSより、と言う方から貰ってますが、えーっと何か、”所長が来る”と言うそう言う感じで、えー、これは、会社か何かできっと書いてるんでしょうが。えー、うん。何か、いいですな。こう、せっぱ詰まった、刹那的な感じがして、今の世の中にぴったりな感じでいいですが。フフ(笑)。 えー、7月の23日に、え、俺達の、甲斐バンドの日比谷野音のコンサートが、えー、あるわけですが、えー、7月の23日と言うとですね、遠い、遠く海の向こうのロサンゼルスのアナハイムスタジアムではストーンズがやります。はい。ミック・ジャガーが必死でやると思いますが。何か、ストーンズは今回がツアーの最後なんじゃないか、もうツアーをやらないんじゃないかと言う、頻繁、噂が出てますが。本当は僕も行くはずだったんですが、えー、やっぱり行って見ても、ね、しょうがないんじゃないかと。俺もやっぱりシンガー、俺もシンガー歌い手だ。それでやっぱり同じ日に野音でやるべえかと言う感じで。えー、熱く、甲斐バンドが燃えよう、そう言う感じで野音でやります。 今日、ちょっとさっきから気になってるんじゃないかと思いますが、声が枯れてます。いつも枯れてるか(笑)。えー、声が出ないんだよね。あの、これは、野音の為の練習のしすぎでありましてですね、えー、何かこう、普段でも僕のハガキの読み方は棒読みなのに、棒の2乗ぐらいの感じで、本当に棒読みになっておりますが。まあ、許してくれや。えー、野音は必死で燃え尽きようかと、白い灰になるまで、明日のジョーのようにがんばろうと、そんなふうに思っております(笑)。こんなふうに言うと、冗談っぽく聞こえますが、本当です。本気です、はい。 えー、非常に興味あるハガキが来てるので読みます。 Kさん、大阪市の方。 こんばんわ、甲斐さん。元気みたいですね。ちょっと聞きたいんですが、甲斐さんは、男の子は女の子にデートの時、おごってあげるものと思いますか。私の友達で、今まで4〜5人の男の子とつき合った事のある子がいて、その子はデートの時、お金を払った事、ないって言うの。だからその子は、デートの時、男の子におごって貰うのは当たり前だ、どうして女の子が払わなければいけないのと言うんです。いくらでもおごってくれるんだったら、別に好きでもない子とでもデートしてもいいと行ってます。ハハハ(笑)そう。そして、私と言えば、男の子となんかつき合った事なくて、デートなんてもちろんした事ないような女の子です。男嫌いとかそんなんじゃなくて、本当にデートするような男の子、いらないんです。あ、いらないんだ。負け惜しみとかプライドとかそういうの一切関係なくて、そう思ってます。うん、なるほどね。えー、ヘヘヘ(笑)。何かおかしい。このハガキ、何かおかしいんだよね、読んでると。あのですね、俺はね、あ、それで、甲斐さん、知ってる限りの一般論でお答え下さい。ね。えー、僕はですね、あのー、高校の時に、好きな人いました。それでつき合ってまして、それでね、どうしてだろうね、あのね、確かね、あの、金、ほら、学生の時、ないじゃない。金。あんまり。だから、持ってる方が出してる、出すと言う感じだったような気がするんですが。やっぱりね、あのー、女だから払って貰う、男だから払うってのはですね、大体そのー、27とか30ぐらいでいいんじゃないかって気がするんですね。だって、25前まで、貧しいじゃない、男だって、何となく。だからですね、恋人達のルールと言うかですね、その、まあ、恋人じゃなくてもいいいから、その、いわゆる女の人と男の人の双方のルールと言うか、その辺でやっぱりやればいいんじゃないですか。それでそのー、やっぱり、どうしても男が払わなくちゃイヤな女の人はですね、終始、払ってくれる男とひっつきます、絶対。それか、あの、異常にー、やっぱり急にね、”もう、いいわ、男の人なんか、払って貰わなくてもいいわ”と言う、力強い男が出てくれば、その人ともひっつくだろうし。やっぱり、こう言うのは方法論ですからね。本当に。あのー、あまり気にしなくていいと思いますよ。そう言うのを必死で悩んでもですね、あのー、必死で悩んだから、いい大人になれるとか、そう言う事ないですから。 近頃はあのー、何かね、思うんですよ。いろいろ新聞見てたらね、今のその、学生気質と言うか、あ、そうですね、若い人気質、ね、と言うのがあるでしょ。この前新聞見てたんだよね。そしたら、今の修学旅行行くと、高校の2年か3年で行くんだろうけど、その、いろんな修学旅行行って、その、旅行の銭湯があるでしょ。あの銭湯でね、その、男の子同士、昔、俺達なんてのは、みんな素っ裸で入ってたわけよね、みんなね。今の学生ってのは、水泳パンツはいてね、風呂に入るって知ってた?湊さん(笑)(机をバンッ)海水パンツはいてね、入るんだって、みんながよ。だからその、いわゆる、僕等の時、ま、僕25ですが、僕等の時みたいなのは、そのいわゆる銭湯、よく行ってたわけよね、ちっちゃい頃なんか暇だったら。家でも、家に風呂もあったけどさ、今の学生って、ほとんど銭湯なんかあんまり、下町の方しか行かないのかどうか知らないけどもね、家に風呂がたくさんあるからって、海水パンツをはいて旅館のお風呂に入る、これの方が汚いよね。どっちかって言うと雰囲気として、男はやっぱりフリチンでね、こう力強く、バシッ、バシャッとまず入って、その後にポチョンと水を流せる感じで(笑)。えー、近頃、ちょっと高校生気質と言うか、その辺がわかりにくいなーとちょっとひたすら、チラっと思ったりしてます、はい。佐藤由美「満州娘」 ♪「満州娘」佐藤由美 |
世田谷に住むKさん。えー、ちょっと読みます。 小生は、今年で59歳になる、1児の父親ですが、息子の子供が今年で5歳になります。女の子で、Kと名付け、小生もとってもかわいがっておりました。ところが、去る6月2日の夕方、いつもの道路で遊んでいたのですが、突然の事故で帰らぬ人となりました。小生にとって、こんなショッキングな事は今までになかった為、悲しみも大きく、立ち直るのにも時間がかかったものです。甲斐さん、歌と言うのは、人間が作り出したものですね。車もそう。人間が作り出したものです。今の世の中、人間が作り出したものによって、生きる事をやめなくてはならないものが多くなりました。甲斐さんの仕事はコンサートツアー、レコーディング、DJ、曲作り、どれもがノドと神経を使いますね。小生は、自分のしたい事が、直接仕事に結びつくなんて、最高だと思います。だけど、仕事にのまれませんように、これから先、頑張って下さい。小生は、君のような人間が好きだ。個性がはっきりしていて、歌うときの顔つきも、いかした奴だと思うんです。小生は、一度だけコンサートに行った事があるのです。確か、普門館とか言う所で、泉谷しげるとのジョイントコンサートだったと思いますが、ファンの多い事、ドキっとするくらい新鮮なステージに、少々私は感激しました。あと、ファンの人達の総立ちには驚きました。顔は全くと言っていいほど見えなかったけど、こんなコンサートを見に来てる、これが今の若者の姿だと思ったのです、小生は、チューリップのコンサートにも足を運んだ事があるのですが、甲斐バンドはなぜアンコールはしないんですか。えー、これは、普門館の時はね、止められて、ちょっと騒ぎが大きくて、アンコール出来なかったんでしょうけども。うちの嫁もこぼしてましたよ。小生はシンガーソングライターは、本当にいい仕事だと思うのです。いろんな人達のいろんな意見を聞き、少しずつ大きいグループにしてください。字が乱れた事、お許しください。ではまた。K。ねー。書いてありますが。えー、封書は僕はあの本当に、一応目を通すようにはしてるんですが、あまり封書ってのは、まあ、あのー、例外じゃない限りはあの、読まないようにしてるつもりだったんですけども。えー、そうですね、あのー、僕はですね、ものを作りたいといつも思いますが、その、ものを作る事で、自分とかですね、いわゆる、自分のまわりにいる人間関係さえも本当の意味でね、ダメにしてしまうなら、何もならないと思うのね。えー、こう言う、あのー、本当に何て言いますか、人生の先輩と言ったらちょっとあれだけど、変ないやらしい意味じゃなくてね、こう言う、59歳の方から、こう言う手紙を貰うと、僕は非常にあのー、何かこう、グーっと来ます。えー、俺達はひょっとしたら、その、俺達の作り出したもので首を絞められてるのかも知れないんだけども、だけど、歌も、まあ車も、ひょっとしたらそうなのかも知れないけど、歌に関して言えば、僕は、首締められるかも知れないけどね、まあ、さっき言ったみたいな、いろんな意味で、人間関係とかも、ひょっとしたら、歌、作る事でダメにしてしまうのかも知れないけど、だけど、僕は歌をやっぱりやっていきたいですね、この場所で。いつも歌っていきたいと言うふうに思ってるわけです。えー、リクエストさしてください。応えさしてください。僕は、こう言うハガキを読むと、非常に何も言えません。えー、Kさんのリクエスト、ね。僕等の曲を。「東京の冷たい壁にもたれて」甲斐バンド。 ♪「東京の冷たい壁にもたれて」甲斐バンド |
えー、来週からですね、えー、生唄をやろうかなーと言うふうに思ってるわけです。シングルが出来まして(笑)。出来ました。甲斐バンドの新しいの。それを来週、披露しようかと。こう言うふうに言うとみんな聞くから。来週、ハガキも来るだろうし。あ、そうか(笑)。えー、思ったりしてます。はい。えー、新曲はですね、まあ、いいか、言わなくて。来週言おう(笑)。 えー、ちょっと長いんですが、これも読もうかなー。うん。面白いんだよね。あのですね、名前書いてないんですが。 沢田研二さんの「危険なふたり」を久しぶりに聴きました。それで思うのですが、あの頃は、年上の女と、年下の男と言うのは危険なふたりだったのですが、沢田さんがあの曲をヒットさせたおかげで、一般人はこう言った関係を美しいと思うようになった。何となれば、叶わぬ恋、禁じられた恋、悲恋はいつでも美しいのですから。ああ、そうなんですか。ああ、そうですね。人がその恋にひかれるようになれば、もうそれは異常ではなく、キャンディーズに至っては、「年下の男の子」などど称して、年下の恋人を持つことが粋であるかのように思われ始めた。そして、今に至っては、あたりまえの恋のあり方として、あっちこっちで流行っています。ハハハ(笑)流行ってるんですかね(笑)ここまで考えて、私は長年悩んでいた事の解決策を見いだしました。ほぉー、解決策ね。そこで、甲斐くんにお願いします。ねえ、同性愛の歌を歌いませんか。ハハハ(笑)(バンッと机を叩く)何で同性愛につながるんだ、お前、バカ(笑)。私は、その事について、かなり、周囲の人から冷たい目で見られたのです。当たり前だ、お前。イギリスにね、トム・ロビンソンバンドっ言って、俺達はゲイだ。ね。ゲイだ、何が悪い。ね。そう言うバンドがいるんですよね。えー、俺達は、その、ゲイなんだ、俺は男が好きだ、そう言うバンドがイギリスにいて、今、かなり人気で、「2468モーターウェイ」とか何か言うシングルレコードをイギリスで1位にしたりしてるバンドがいるんですが、あの人達はね、そのー、こぶしを振り上げて、俺達はゲイだ、何が悪いんだって言うふうに堂々と言うでしょ。日本のその、何かこう、同性愛愛好者と言うか、何かこう、陰にこもって、まだその、こぶしを振り上げて、俺は・・なんだと言える人が、何かいないような気がして、グネグネ、グネグネしてるような気がして、まだやっぱりこう言うのはね、はっきり歌われないような気がしますよ。ええ。もちろん、甲斐くんも歌えません(笑)。何で僕が歌うんだ、本当に(笑)。 次の曲を聴いて貰います。これはあのー、僕等が野音で、7月の23日にやりますが、そのいわゆる、オープニングアクトをたぶんやって貰おうと思ってます。レイニーウッド。柳ジョージとレイニーウッドの曲を聴いて貰います、。これは、某民放で、テレビでやってた番組の主題歌です。非常にこの時のいしだあゆみが、いい女でした。もう、死にそうでした。ショーケンもかっこよかったけどね。「祭りばやしが聞こえる」 ♪「祭りばやしが聞こえる」柳ジョージ&レイニーウッド |
島根県のRさんと言う方なんですが、とにかく長いからね、要約して言うとね、あのー、チンペイ、いるでしょ、谷村新司、アリスの。えー、先生の所にですね、その、えー、ゴキブリって言うのは、その、動詞なんだと言うハガキを書いてやったんですって。そしたら、チンペイさんがね(笑)、ゴキブリの所に”動”と書いてあるからね、えー、動詞ですかって、チンペイさんがすごい驚いてたんだって、番組で、某民放局で。それで、国語の先生にね、その放送を聞いた後に、国語の先生にね、”先生、ゴキブリってのは動詞だって知ってますか”って言ったら、その先生が辞書めくってね、あの、調べてみたら、本当に”動”って書いてあるんだって(笑)。本当に動詞なのかって先生がびっくりしてね、言ってたんだって。それで、1週間後にまたチンペイの所にハガキが来てね、”チンペイお前アポか”って言うハガキが来て、あれは動詞の動じゃなくて、動物の動だって言うハガキがあってですね、そう言うオチがあるんですよ。そしたら学校に先生に教えに行こうと思って、先生の所に行ったら先生がね、やっぱりゴキブリって言うのにも活用があるのかなって言うんだって。それでね、ゴキブらず、ゴキブりたる、ゴキブるとき、ゴキブれば、ゴキブれって(笑)。(机をパンッ)国語の先生よ、これ。高校の(笑)。ちょっと長いかな、話が。うん(笑)。わかった?わからんかった?本当に、ら行変格活用かなって、まだ考えてるんだって、先生が。おかしいよねー。俺だけおかしいのかな(笑)。宛先言おう、いいや。 渋谷区神南、えー、NHK若いこだま甲斐よしひろの係り。 BGM♪「眠れぬ夜の小夜曲」南佳孝 わかりました?渋谷区神南NHK甲斐よしひろ若いこだま係り。ちょっと違うかな。ください。それで、本当にね、今ね、湊さんがチラっと言いに来たんだけど、少しやっぱり減ってるみたいなんだって。書いて下さい。こうなると、もう封書でもいいみたい(笑)。俺ってダメだなぁ。こう言う事言うから。甲斐よしひろくんの所にハガキをください。まだ1位みたいですが、かおり先生がちょっと追いついて来てるみたい。やっぱり、あのー、追い越させたくないから、1位でいつもいたい。うん。よろしく。 今聴いて貰ってるのは、南佳孝の摩天楼のヒロインの中から「眠れぬ夜の小夜曲」と言う、非常に大変結構な曲を聴いて貰ってます。えー、このまま、だんだん終わりに近づいていこうと思ってるわけですが、えー、この曲を聴きながらね、よい眠りにつくように、えー、すやすやと言う感じで、このまま終わっていこうと思ってます。それではまた来週。来週、生唄もきっとやりますから。ええ。おやすみなさい。 |