若いこだま 1978年5月19日「ゲスト 風吹ジュン」

オープニングテーマ♪「最後の夜汽車」甲斐バンド


甲斐 こんばんわ、甲斐よしひろです。今日は、初めての対談と言う事で、待望の風吹ジュン選手をお招きして、いろいろなお話を・・・・お伺いしようと(笑)思ってます。こんばんわ。
風吹 こんばんわ(笑)。
甲斐 そんな訳で、はやる心を抑えながら。えー、行きます。えー、あの、徹子の部屋と言う番組がありまして、あれを僕はよく好きで見てまして、ああ言う感じで今日は行こうかなと(笑)思ってたんですが。あのー、コンサートを観に来てくれた。
風吹 ええ、行きました(笑)。大変なコンサートで(笑)。
甲斐 (笑)渋谷公会堂の。
風吹 ええ。映像は大変にすばらしかったけど、客に圧倒されました。
甲斐 ああ言うって言うか、まあ、コンサート自体をね、ああ言うコンサートって言うんじゃなくて、コンサートなんて言うのは、結構行く方?
風吹 好きなのね。だから、すごい興味があったから、もちろん行った訳なんだけど。
甲斐 歌ってやっぱり好き?
風吹 うん。聴く分には。
甲斐・風吹 (笑)
甲斐 今の所が非常に微妙なニュアンスでね。何とかこっちも吐かせようとしてるんだけども(笑)。吐かないと言う。
風吹 真面目だから(笑)。
甲斐 何曲出したんだっけ?
風吹 あたしはねー、シングルだけで4枚。
甲斐 4枚か。
風吹 うん。
甲斐 2枚目のね、「二人の舗道」。
風吹 3枚目。
甲斐 3枚目。あれをいつも、新宿のゴールデン街って所で飲むと・・・。
風吹 ああ言う雰囲気だとぴったりなのかしら。
甲斐 いや、あのね、どす黒く沈んだ歌がねぇ、ああ言う感じで、もう信じられないぐらいハッピーなって言うね、どっちかなんだよね。
風吹 なるほどね。
甲斐 あれはだけど、あのー、水割りにね、水割りと言っても、サントリーホワイトの水割りにね、チョコレートって感じがぴったりだよね。あれはね、あたりめって感じじゃないよね(笑)。
風吹 なるほどね(笑)。
甲斐 あれはやっぱりぴったりだと思う。俺、昔あのー、あなたに、えーっと会った事があって、番組でね。歌謡曲の番組かな?俺達もあんまりテレビに、俺達なんか本当にあんまり出なかったんだけど、出たら会ったんだよね。2回ぐらい会ったかな。それで1回ね、あなたがその番組の中で、僕の横に座りまして。
風吹 どうして記憶がないのかしら(笑)。
甲斐 ねえー、本当に(笑)。こう言う感じじゃなかったんじゃない?
風吹 いやー、あたしは、違うのよ。どちらかと言うと、げてもの食い。
甲斐・風吹 (笑)。
甲斐 いや、俺はね。その時はね、ビューティフルフォークっぽい感じの人で。
風吹 ああ、きれいだった。まだ(笑)。
甲斐 湊さん、曲に行って・・(笑)。もっと非常に変に軽薄だったんじゃない?僕。軽薄と言うか。
風吹 いや、あたしも、うわついてたから、あの頃は。
甲斐 お互い?(笑)。それで、だんだん、やっぱり人間として、本音を吐かなくちゃいけないんじゃないか、みたいな所で、あのー、変わって行ったのね。
風吹 うん。あたし、見切っちゃったって感じ。今は。
甲斐 うん。でもあれは、あのー、思い起こすと、あれはあれで非常にいいですね。なんかね。
風吹 うん。決して否定はしてない。
甲斐 ああ、そうそう。それがいいよ、絶対。それが一番すばらしい事だと思うもんね。あのー、あの頃の私は全く今とは違いますとか言われると、ちょっとつらいもんね。
風吹 それはね。ああ言う部分もありますって感じ。
甲斐 そうそう。まあ、女優と言う道を完全に選んじゃったって言っていいのかな?
風吹 うん。あの時点でもう歌手に入る時から考えてた。一つのそのー何て言うの、手段として歌手を考えてたから。だから、あんなに売れる予定は自分自身ではなかった。
甲斐 (笑)。
風吹 すごいって、こう感じちゃった。うん。で、年も違ってたでしょ。あの時で、もう22。
甲斐 僕、だけどね、ああ言うのはあったでしょ?年どうのって。ああ言うので、いっぺんに好きになったんだよね。
風吹 あ、本当に?
甲斐 ああ言うのがないと、あの、ダメなんです。
風吹 ああ、なるほどね。
甲斐 拓郎の、暴行事件とか、大変だなー。ちょっと言い過ぎ・・。
風吹 恥を知れって感じ?
甲斐 うん。ああ言うの好きなんです。
風吹 すごいテレ屋って言うか、正直なのね、結構ね。やっぱり。
甲斐 あのー、本当は全く関係ない事だもんね。
風吹 そうなのよね。
甲斐 うん。だから、ああ、そうなのか、昔はああで、今こうなのかみたいな所で、みんな納得させちゃうって言うかさ。その人の技量だと思うのね。魅力と言うか。させちゃったって言う感じが非常にあって、いいんじゃない?なんかものすごく納得しました。
風吹 大変な苦労と言うか、がんばったから。甲斐はあったみたい。
甲斐 ね。コンサートって言うのはやっぱり。
風吹 結構好きなのよね。私、ボズ・スキャッグスも観に行くし、あの、いろいろ選ばない訳。何でも観ますって感じ。スタッフも観たし。
甲斐 スタッフ、どこで観たの?
風吹 スタッフはね、厚生年金?新宿?
甲斐 うん。あった、あった。
風吹 あそこ。
甲斐 あ、ホント。ボズは武道館でしょ。
風吹 ボズはねぇ、私、あそこまで行った。横浜まで行った。雰囲気を求めて。
甲斐 あー、これでだいたい風吹ジュンと言う人間がリアルにわかりますね。今ね。(笑)横浜に行っちゃうってのが。非常に。そうですか。わかりました(笑)。
えー、最初の曲は、これは、風吹ジュン選手が選んでくれた曲で、ザ・バンドの「アイ・シャル・ビー・リリースト」。


♪「アイ・シャル・ビー・リリースト」ザ・バンド


甲斐 曲聴く時って言うのは、思い入れで聴いちゃうの?それとも単純に楽しみで?
風吹 いや、思い入れの方が多いんじゃない?やっぱり雰囲気とか気分求めて。だから、あの、景色とか絵が出てくる方が好きな訳。
甲斐 あ〜。
風吹 だから、ジャズっぽいものって好きだけど、いいけども、いい訳、普段はね。
甲斐 わかる、わかる。うん。女優で生き行くって事は、一生とか結構そんなふうに気張って考える方なの?
風吹 ううん。
甲斐 あんまり、もう、やりたいようにやると。
風吹 うん。だって、そんな、張りのある仕事ばっかり続かないでしょ(笑)。
甲斐 (笑)ああ、いい事言いますね。そうそう、言えるね。
風吹 そうなの。
甲斐 僕、非常にいつも張って生きちゃう人なのね。
風吹 ああ、でも、それは自分で創作できるから、歌や曲って言うのはさ。そうじゃない?役者って、1人でそう言う事・・。
甲斐 ああ、そうか。吐き出す部分があるからって事?
風吹 こう、待ってて、来たものをこなすって仕事でしょ?だから、まあ、主役レベルになればさ、ずーっと連続しててやる場合もあるけど、私がそう言うのを見てて、素敵じゃないって思う訳。だから、今異常に特になろうとも思わないし。だから、それ以上仕事を増やそうとか、気張って何って事は考えないの。
甲斐 この前、先日、あの、七人の刑事を見まして。
風吹 ええ(笑)。
甲斐 あれを、すごい何か。年上っぽくてねぇ。
風吹 最近、情婦とか娼婦とか役が多いのね。
甲斐 あれさー、あの時もあの、テレビで見るとき、デカく見えるね。
風吹 そうなのね。よくー。
甲斐 言われます?やっぱり。
風吹 よく言われる。もうねぇ、チビってのにアレルギーなのよね(笑)。最近街歩くとね(笑)。
甲斐 リアルに言う奴がいる訳?
風吹 いる訳(笑)。わー、小さいとかね。傷ついちゃうんだけど。でも、しょうがないのね(笑)。
甲斐 (笑)それはだけど・・・・。死んでしまいますからね。いつもそう言う事考えると、うん。
風吹 アレルギー起こしちゃう。だけど、現実なのよね。でも、お芝居してる時は、その方がいいって言ってるから。それでもういいんだって言うふうに思いこませてるけど(笑)。
甲斐 自分を。
風吹 そう、そう、そう。
甲斐 なんか、あのー、何だっけ。あの時も、娼婦役みたいなのをやってて。あのー、パーマかけてた?
風吹 あれ、昔の何て言うの?こう言う、昔、電気でパーマあてたじゃない?あれをさあ、薬つけないで、マメに巻いて、クリクリに。
甲斐 クルクルやったんだ。
風吹 うん。
甲斐 でー、何だっけ。汽車の中でね、ブラシでこう、髪をとく仕草があったでしょ?男から殺される前に。あれがやっぱり、あの仕草が何か、普段の年よりも、ちょっと5つか7つくらい上っぽく見えて、あれはいい感じだったね。
風吹 ああ言うのは、演技ではないのよね。偶然なの。
甲斐 ああ、そうか。手首まで考えない?
風吹 考えないの。あたしはねえ、お芝居って言うのはすごく下手みたい。
甲斐 やっぱり地で行っちゃう方?
風吹 段取りとかね、そう言う事計算しちゃうと、もう、あがっちゃうのね。だから、その気になるしかないの。
甲斐 本人になりきると。
風吹 そう、そう。だから、偶然なのね。たぶん(笑)。
甲斐 (笑)なんかこう、そんなふうに、いちいち否定されてますが、今。えー、次に聴いて貰う人も。
風吹 かわいいねー。
甲斐 オノ・ヨーコと言う人で。これ、この人、何か一生懸命生きてるって感じするじゃない?
風吹 そうね。いい女って感じしない?
甲斐 いい女ね。
風吹 この曲、今、これから聴く曲って言うのはね、このレコードを聴いて、ジョン・レノンとヨリが戻ったって言うエピソードがあるのね。
甲斐 あー、そうか。何だっけ、リードギターかドラムかどっちかにひっついてた頃。
風吹 前のね。何年前だ?
甲斐 結構前で。日本に来た時かな?
風吹 8年くらい経つかしら。
甲斐 そんな前?
風吹 ぐらいじゃないかな。
甲斐 忘れた。
風吹 とってもかわいい訳。あの知的なオノ・ヨーコさんがって感じなのね(笑)。私とっても好きなの。
甲斐 今、非常に、ジョン・レノンとねえ。ちっちゃな子供がいて、愛を育んでるって感じがする。
風吹 ねえ、魅力的な夫婦よね。
甲斐 うちに帰ると、ああ言う感じになりたい?もし、結婚するとするじゃない?やっぱり、だんなさんと。
風吹 意識して、ああなっちゃうとやっぱり。
甲斐 そりゃあ、そうでしょう。あの、自的に行って。自的に(笑)。
風吹 (笑)自的に。
甲斐 なんだ〜。どう言う言葉使い。ヒラで言って、ヒラ(笑)。
風吹 (笑)また、難しくなっちゃう。まあ、でも、憧れよね、あくまでも。
甲斐 やっぱりさー、風吹ジュンとかさ、まあちょっと比べるのも変だけども、桃井かおりとさ、家でもおんなじような生活するような感じするじゃない。桃井かおりって言うとね、周りの人がね、全部ね、やっぱり桃井かおりさんは、きっと奇抜な人だからって言うんでね、ゴミ捨てに行く時も、ローラースケート履いて、あの人・・・。
風吹 聞いた、聞いた。本に書いてあったね。
甲斐 ああ言う人じゃない?やっぱり。
風吹 あたし?あたしは全然。でもね、すごい・・。牡牛座なのね。
甲斐 牡牛座なのかー。ああ、もうわかった。
風吹 大地味大会でね。全然だから、憧れな訳よ、オノ・ヨーコって言うのは。
甲斐 でも、安定してるでしょ。牡牛座って。
風吹 うん。だから、地味でね。
甲斐 あたしは牡羊座で、安定してない人なんですよ。
風吹 あ、本当に。もう、料理作ったりとか、もの作るのが得意だったりで。外に出るのがすごい下手だったりして。全然、似つかわしいのよね。こう言う仕事してる事じたいが(笑)。
甲斐 (笑)似つかわしい・・・。オノ・ヨーコを聞きます。えー、どうぞ。


♪「  ?  」オノ・ヨーコ


甲斐 話してると、非常にやっぱり、魅力があると思いますが、やっぱり、この業界、この業界って、非常にいやらしい言い方だけど(笑)。入ったのって、きっかけは?
風吹 きっかけ?あのー、さっきもちょっと話したんだけど、全然こう言う仕事入る気がなくて、で、あのー、ちょっと、家にあった名刺の中の1枚に、こう、らしき名刺がね、あった訳。それで、アルバイトを探したの。で、それはね、最初はモデルのマネージャーって言うふれこみであった訳。ところがね、そのまま、そのマネージャーに電通へ挨拶に連れてかれて、私はもう、マネージャーのつもりでいる訳ね。
甲斐 あ、あなたは、マネージャーのつもりで。
風吹 パスポートありますか?って言うんで、ありますって言ったら、じゃあ、あさってオーディション来てくださいって、そこでモデルになっちゃったんだけど。
甲斐 それで、まあそう言う感じで。
風吹 うん。それから、モデル1年やったけど、どうもあたしは身長も足りないし。プロになりたいじゃない、やるなら。
甲斐 やるならね。
風吹 ビラやなんかやるよりは。
甲斐 徹底したいと。
風吹 そうそう。おかげさまで、デビッド・ハミルトンなんて仕事もあったけど。
甲斐 あのポスターは非常に素敵でしたね。
風吹 でも、あれ以上いい仕事できないと思ったから、すぐ変えた訳。それが歌手の道だったのね。
甲斐 あのー、生まれは、あの、富山って今言ってたんだけど、富山県か。
風吹 裏日本。
甲斐 って、あんまりいないでしょ?
風吹 芸能界、少ないみたいね。
甲斐 少ないですネー。
風吹 あたしもあまり会った事ないけど、越中おはら風知ってるでしょ?あのー、八尾って場所なのね。平家の落武者で、出来た村なんだけど、すごーい山の中で。
甲斐 あのー。親戚かも知れないですね。
風吹 誰と?
甲斐 僕と。
風吹 本当に?
甲斐 僕も甲斐だから。平家の落武者でしょ?ね?湊さん。僕、宮崎なのね、おやじが。そこの宮崎で、甲斐って言うのも、いわゆる武田の国から流れて、落武者が作った村なの。
風吹 ずーっとその古い話はわかんないんだけどね、本当はね、だからね、コバヤシって言う名前なのね、私。コバヤシレイコって言うのが本名な訳。で、今の本名は・・。
甲斐 レイコのレイってどう書くの?
風吹 聞いて驚くな(笑)。麗しい子(笑)。
甲斐 本当に?(笑)。
風吹 そうよ。聞いて、ちょっと。うちのお父さんの名前、小林アキラって言うの(笑)。
甲斐・風吹 (笑)。
甲斐 一家ですごい、あれね。何かこう、サスペンス仕立てにできる。
風吹 おかしいでしょ?(笑)。
甲斐 活劇っぽいのね、何かね、本当に。結構やっぱりちっちゃい頃って言うのは、どうだったの?いたずらっ子って言うか。
風吹 ううん。全然。いじめられっ子でね。
甲斐 そんな感じだね。
風吹 消極的なのよ。
甲斐 今、なんか言ってたけどさ、年下の男とか女から、すごい慕われるんだって?
風吹 なつかれちゃうのね。抵抗ないんでしょうね。年の一回り・・・。
甲斐 普通こう、話すでしょ?そうするとね、あのー、こう。風吹ジュンって人と話したら、あなたの事ばっかり考えて話すのね。で、さっきから話してるとさ、いろんな人がこう、バーっと横を通り過ぎるのね。桃井かおりとかさ。バーって。だから結構、余裕、幅と言うかさ、幅を持って人に話させるみたいね。
風吹 それはわかんないけど、気を使わせないって言う感じはあるみたい。あんまりレベルの高い人間じゃないから(笑)。
甲斐 (笑)そうですか。あのー、何て言うかさ、レベルが・・・そうですか?高いんじゃないですか?結構。
風吹 いやいや、並です(笑)。
甲斐 並(笑)。
あ、巻き?そうですか。えー、曲の方・・・。びっくりする、急に。えー、近頃は、よくディスコなんかにいろいろ行ってるんだそうですが。
風吹 そう。
甲斐 まあ、その話はちょっとお伺いしながらストーンズを。好きですか?ストーンズって。
風吹 ストーンズ、だーい好きよ。ミック・ジャガーとキース・リチャードとかね。あの、タバコくわえる人、最高にいい。
甲斐 ビル・ワイマン。
風吹 もう、基礎だと思うの、ロックの。
甲斐 え、何か、口ごもってきた。俺、だんだん。
風吹 でもわかる?
甲斐 わかるよ。
風吹 感じじゃない?
甲斐・風吹 (笑)。
甲斐 だって、さっきからずっと顔見てる。(湊さんが。早く曲をかけたいらしい)ストーンズをかけます。えー、「おろかものの涙」。行け。


♪「おろかものの涙」ローリング・ストーンズ


甲斐 えー、酒なんて言うのは全く飲まないと。
風吹 言う人なのね。つきあいはいいんだけど。
甲斐 全然見えないね。
風吹 あのー、一応飲む訳。
甲斐 ああ、そう。
風吹 うん。だから、もう頭痛になってもつき合う時はつき合うけどね。
甲斐 はっきり言っちゃうと、男見てやっぱり育った所ってある?俺は、女見て育った所って、ものすごいあるのね。
風吹 あたしは、もちろんそれは自覚してるつもり。やっぱり、いい男達を見てきたつもり。って言うか、結構、自分の選んだ相手でしょ?欠点だらけだったり、もう、よくない所、重いけど、自分の鏡って感じよね。
甲斐 ディスコによく近頃。
風吹 そうなの、聞いて。
甲斐 もう、この話をしたかったんでしょ?今日ね。
風吹 違う。最近もう、サタデーナイトフィーバーよ。しっかり、もうねえ、自分の為に生きてるって感じね。もう、一生懸命、自分の為に楽しまなきゃと、遊ばなきゃって感じ(笑)。人の為に生きてないって感じ。人が何と軽蔑しようが、遊ぶし、踊るし、騒ぐの(笑)。
甲斐 どこに行くの?
風吹 これは秘密にしときたいけど。
甲斐 あ、そうか。でもー、だいたいどの辺の場所で。
風吹 新宿のねー、ファッションディスコなんて、でっかい看板が出てるのね。
甲斐 そこに行く訳?よく、近頃週刊誌なんかに載ってる所だ。
風吹 そうでしょうね。
甲斐 ね、何かこう。わかります。
風吹 何かね、こう、変な格好して。
甲斐 パンクっぽい。
風吹 そうそうそう(笑)。そうなの。
甲斐 あそこによく行く。
風吹 そう。大胆に(笑)。
甲斐 大胆に(笑)。大胆な格好して行くの?
風吹 ううん。普通だけどね。でも、遊ぶ時、大胆に遊ぶ訳。ギャーギャー騒いで、大勢で行く訳。
甲斐 つるんで。
風吹 うん。つるんで。でないと、負けちゃうの。あそこの客はすごいから(笑)。でもさぁ、気取ったりなんかしたってしょうがないでしょう。今更。
甲斐 そうね。
風吹 もう最近、年を感じるからさ(笑)。ダメかな、こう言うの。
甲斐 いえいえいえ・・・。
風吹 先が見えてくると、すごいつまっちゃうのね。
甲斐 やっぱり、あのー、あれね。いつもどっかを打破したいって言う。ワーって行きたいって言うのはあるじゃない。
風吹 やっぱりその辺で見いだしちゃうのね。踊っていながら。すごいセコイかしら。
甲斐 いやいや。そんなもんでしょう。日常いつもそう言う所で食いついとかないと、ヤバイなって雰囲気あるから。あのー、やっぱり結局そう言う所行くと、あんまり酒なんか飲まなくても、バンバン踊っちゃって。
風吹 そうそう。ノレちゃうの(笑)。
甲斐 (笑)
風吹 おかしい?
甲斐 この曲が、ディスコでかかってるそうですが。ビージーズ。


♪「ユー・シュッド・ビー・ダンシング」ビージーズ


甲斐 今日、聞きたいこといっぱいあったんだもの。本当、全部忘れちゃった。
風吹 あたし、まず、どうしてあたしが呼ばれたのかって言う。
甲斐 これ、第一発目なのね。どうしてだろうね。
風吹 どうしてでしょう。
甲斐 素敵だなーとまず思った事とね、それとね、ゴールデン街に行くと、やっぱりいつも聴いてたの、さっき言ってたじゃない、曲。あれ、風吹ジュンとね、サディスティック・ミカバンドの「ヘイヘイベイビー」ってのあるのね。それをいつも聴いてたのね。
風吹 だけど、外見じゃない?見てたのは、たぶん今まで。
甲斐 そうでしょう。だからあのー、ほら。いろんな対談する時ってさ、対談しがちな人ってよくいるじゃない。あの人だったら対談するわ、とか。そう言うのを全くとっぱらった所で誰か呼びたいなと思ったのね。
風吹 どうもありがとうございました。
甲斐 いえいえ。ディレクターがいいんですよ。
風吹 そうみたい。うんとほめといて(笑)。
甲斐 (笑)。なんか、今晩、酒おごるそうですから。あの、あなたはオレンジジュースで。宛先などを言いますが、郵便番号150渋谷区神南NHK若いこだま。ください。たくさんお待ちしてます。えーっと、風吹ジュン、好きな人、嫌いな人、ドンドンハガキをよせて、今日の感想などもチラっと聞かして欲しいなと思ってます。今日はたぶん、非難めいたハガキがたくさん来るでしょう。雰囲気が良すぎたので(笑)。
風吹 (笑)また傷つきそう。
甲斐 えー、今日、本当にいろいろありがとうございました。
風吹 いえ、こちらこそ。
甲斐 あのー、曲かかってる時の方が、ずっといいおしゃべりしてたんだけど。
風吹 もったいなかった。
甲斐 また、いつか来て下さい。
風吹 どうも。
甲斐 えー、大変、素敵な風吹ジュンさんをお招きしました。来週は、えー、長谷川法世さんを招いて、マンガ家の、長谷川法世さんをお招きして、やろうと思ってます。博多っ子純情って知ってます?
風吹 博多っ子純情・・・。
甲斐 知らない?僕、博多なんです、生まれ・・・。福岡・・。
風吹 ええ、わかります(笑)。変な話になっちゃった。
甲斐 その、博多っ子純情って言うマンガを描いてる人が、来週来ると。おもしろいですよ、結構。
風吹 博多の人な訳?
甲斐 この人、博多の人。甲斐バンドのLPが一番いいみたいですけどね。
風吹 やはり。
甲斐 おやすみなさい。



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