若いこだま 1978年4月7日「バースデーライブ」

パラパラの・・・拍手


甲斐 えー、ちゃんと打ち合わせがあったにもかかわらず、サボるお客さんばかり呼んでいるので、本当はちゃんと僕が入り口から入ってきたら、拍手をすると・・・そう言う感じじゃなかったんですか?そういうのはあったんでしょ?ね。
にも関わらす、みんな酒ばっかり手を出しやがって、くそぉ〜、バカヤロウ(笑)
えー、今日から、この若いこだまを担当します、えー・・・甲斐よしひろです。
後ろから誰かが  「いぇ〜い」
甲斐  いぇ〜い(笑)。えー、今日は偶然なんですけども、僕の誕生日と言う事で、まーこの若いこだまを始めるにあたって、そして、そのまぁ誕生日をひっかけるって感じで、バースデーライブと言う感じで今日はたっぷり最後まで僕らの生演奏と、それとまぁ僕らの甲斐バンドに関する、いろんな、関係が深い・・肉体関係までは行ってないですけども(笑)、その、当たる感じの人たちをお呼びしまして、いろいろ話をお伺いしようかなというふうに思っておる訳ですが、固く言うとまあこういう感じなんですけども、そんなふうにざっくばらんな感じで、酒もありますし。えー、1曲ざっくばらんにやろうと思います。


♪「かりそめのスウィング」(生演奏)


甲斐 えー、数人の、ファンらしき怪しい人たちも、なんか紛れ込んでてあれなんですが。たぶん、大半の人はみんな知ってる人なので、今の拍手のやり方も非常にこう、白々しい。言われたからやってる。(拍手しながら)”わ〜〜〜〜”・・」
また後ろから  「かわいい、かわいい」
甲斐 ふふっ(笑)。あまりまだ、最初はエンジンがかかんないので、みんな気楽に酒などやっぱりあけて、あのー、動き回っていいんですよ。別に全然気になりませんから。僕は、いっかいのディスコでやってる感じで今日は最後までやり通したいと。
昔、照和って言う、あのー、福岡にあるライブ喫茶でやってた時は、お客が二人とか言う時で、30分やった事がありますが、今日はわりとそう言う感じで、もうみんなから白々しい目線を、目線で見られながら、その屈辱の中で最後までやり通すって言う感じでやりたいと思ってます。
えー、数曲ちょっとやりましょうかね。パワーがあるやつを。


♪「きんぽうげ」(生演奏)


甲斐 えー、まだやります。もう一曲。「らせん階段」を。


♪「らせん階段」(生演奏)


甲斐 やっと汗かいてきたー。これでちょっと調子が普通になるだろう。
せっかくあのー、たくさん来てくれているので、あのー、話なんかチラっと・・・。まだ、あんまり酔ってないか。ちょっとこう雰囲気が熱くなってないので、まだ演奏やりましょう。しはらく、ね。久しぶりに・・あのー、やってない曲をやります。「風が唄った日」。

♪「風が唄った日」(生演奏)

甲斐 ずっと今日はリハーサルやってすぐ本番をやってるので、結構メンバーも疲れてる感じでしょうが、そこはそこ。どんどんやりましょう(笑)昔、非常に好きだった、ジャックスと言うバンドがいたんですが、その彼らのやつを。えー、これは、甲斐バンドのライブの中にも入ってるんですが、それはあまりうまくないので、今日は(笑)うまいやつを。「裏切りの季節」

♪「裏切りの季節」(生演奏)

甲斐 これでノったなー、もう。(笑)4月7日、今日で25才と言う事で、音楽仲間と言うか、非常に健康的な言い方をすれば、音楽仲間と言う人達で25才の奴を考えると、あんまり近くにいなくて、わりとまあ僕等のバンドも変則的な所があって、リードギターの大森信和とベースギターの長岡和弘ってのは僕よりも2つ上で、ドラムの松藤が僕よりもひとつ下と、ちょっとまあ変則的と言えば変則的な所なんですが。そう言う意味で、今日25になる、もしくは、その辺の人とあまりやっぱり長いつきあいがなかったのが、近頃はなんかいろんなブレーンと言いますか、ただの友達と言いますか、そういう人達が増えて、同じまあ年代、僕はまあ28年生まれですが、そう言うなんか、あまり、ついぞ・・・何年間見たことがなかった同じ人が何人か現れてくれて、非常に嬉しい気がしてる訳です。まあ、今日来た人は、大抵、ほとんど僕の知り合いと言うか、仲がいい人って言うのは、僕よりもいくつも倍も2倍も上の人が、そう言う事はないですが(笑)多いんですが、せっかく来てくれたので、まあ、気楽な感じで。この辺で話をしてみようかなと言うふうに思ってます。
えー、何か足りないと思ったら、乾杯をしてないんですよね。それで、やっぱりここは一発、景気よくみんなでやらにゃぁと言う感じがあるので、乾杯をこの貧しい25才の少年為に乾杯して下さい。乾杯してあげて下さい。
普通は、僕の誕生日と言うのは、今まではここ2年間か3年間は・・麻雀大会がありまして、恒例の。それは今までもう2年か3年くらいずっとやってたんですが、僕は、だいたい、僕の家というのは、あんまり誕生日とか祝う、非常に健康的な家庭じゃなくて、もう勝手に自分で年取れって言う家だったので、やっぱりそう言う意味では、一番思いで深いのは、やっぱりここ2年間か3年間の僕の誕生日に合わせた麻雀大会ってのは、やっぱり僕は非常に好きで、今日もやるのかなと思ってたんだけど、まあこういう感じでスタジオライブと言う事になりましたので。それでは、今日、僕の誕生日で、始めて若いこだまの担当と言う、非常に偶然が偶然を呼んで、こういう日になったんですが、乾杯してください。せーの・・かんぱーい。
後ろからの声  オメデトー(拍手)
甲斐 どうもありがとうございます。

甲斐 今日は、マンガ家の山止たつひこ先生(現:秋本治)が来てるので・・ちょっと座っていい?
どうもありがとうございました。
山止 どうも、本日はどうも。
甲斐 今日は、あのーわざわざ来て貰いまして、すいませんね。
山止 いえ、とんでもないです。
甲斐 (笑いながら)この自閉症の少年め。・・この人は、あまり知らない人が来ると、やっぱりあんまり喋らない方ですか?
山止 そうですね、口数少ないですね。
甲斐 ね。あの、亀有派出所交番前と言う・・。
山止 あれ?葛飾区亀有公園前派出所。
甲斐 全然違う(笑)ごめんね。えー、その有名なマンガが映画にもなって。せんだみつおがあれをやったんだっけ?
山止 そうです。
甲斐 ね。


甲斐 僕等の曲をじゃあ、この辺でまた続けます。えーライブレコードが出たばっかりなので、そのライブLPの中にも入ってる、始めてのライブLPなんですが、それを、その中のやつを。


甲斐 せーの。♪「吟遊詩人の唄」(生演奏)


甲斐 人が、悪い人がたくさんいる(笑)。辺見さん、ごめんね。(吟遊詩人の唄を唄わされた)今日はあのー、本当にいろんな人達に集まってもらって、まあ短い時間なんですけども、こういう感じでラジオで公開誕生会と言う感じでやるのは、まあ初めてなんで、いろんな人達に来て貰った訳ですが、えー、さっき、いろいろ紹介出来なかったんだけども、あのタモリのハナモゲラが誕生したときに、そのハナモゲラ語を造った時に居合わせた水岡女史とか、いっぱい、本当はいっぱい来てる訳ですが、まあ、それで、富澤一誠と言う有名な評論家の奥さんとか(笑)ちょっと固く言ってますが・・まあそう言ういろんな人達に来て貰ってるんですけども・・・最後の曲に、そろそろなるという感じですね。
えー、今週から、とにかく若いこだまを担当すると言うようになりました。えー、ハガキをやっぱり欲しいし、やっぱりいい便りとか、そういういろんな事とかがあったら、やっぱり読んで行きたいと思います。もう、なんかすでに、この放送がある前に、もうハガキが割と来てるらしくて、非常に嬉しい感じなんですが。宛先を言います。あ、今日はメンバーがあまり出てないので、これはメンバーに読んで貰おうと思います。ベースギターの長岡君、どうぞ。
はい、どうぞ、宛先を。
長岡 宛先ですね。郵便番号150、渋谷区神南、NHK、若いこだま金曜日、甲斐よしひろの係りまで、どうぞ・・・。
甲斐 すごい下手だと思わん?字が(笑)。
長岡 本当ね・・。ふるってご応募・・。
甲斐 何も書いてないじゃない(笑)紙に書いてないのに、読むから。えー、もう一回言います。郵便番号・・(略)・・甲斐よしひろの係りまで。男性諸君からも待ってますと言う、非常になんかこう、差別用語を使うような言葉か入ってますが。どしどしハガキください。待ってます。

甲斐 それでは、最後の曲になりました。「最後の夜汽車」


♪「最後の夜汽車」(生演奏)


甲斐 今日は本当にありがとうございました。短い時間だったのに、わざわざ来て貰って、非常に大変嬉しく思ってます。これから、若いこだま、やるわけですが、がんばってやろうと思ってます。

(拍手)

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