スウィート・テンプル・ムーン・ライブ 甲斐バンド

2012年8月12日(日)
奈良 薬師寺大講堂特設舞台


ギター:田中一郎、佐藤英二 ドラム、ギター:松藤英男、ドラム:佐藤強一
ベース:岡沢茂 キーボード:前野知常 パーカッション:マック清水


演奏曲

破れたハートを売り物に
翼あるもの
フェアリー(完全犯罪)
きんぽうげ
裏切りの街角
シーズン
ビューティフル・エネルギー
悲しき愛奴(サーファー)
ナイト・ウエイヴ
BLUE LETTER
恋のバカンス
安奈2012
嵐の季節
氷のくちびる
ポップコーンをほおばって
漂泊者(アウトロー)
HERO(ヒーローになる時、それは今)

アンコール1
ダイナマイトが150屯
ラヴ・マイナス・ゼロ

アンコール2
街路
100万$ナイト

 前日、日中は曇り、そして、とうとう夜には雷雨になった。
これでカッパは確実か・・・と思っていたら。

 何だ、この天気は!しかも、暑いじゃないか!
ステージ上にかかっていたビニールテントも、本番前には無事に撤去され、雨の不安は全くなくなった。
雨対策の荷物がとても重く、始まるまでの観光ですっかり体力を奪われてしまったが、今回のグッズのTシャツとタオルを無事にゲットし、早めに席に着いた。
改めて座って見ると、本当にど真ん中。
そして、真ん中ブロックだけは1列目がなく、2列目から始まっている。情児さんのカメラが動くためかな。
狭いからドラムは2台置けないと、甲斐さんの意地悪な言葉もあったが、しっかり2台並んでいる。
だけど、本当にステージは狭く、大講堂の真ん中部分しかなく、両脇のスピーカーから左右にはステージがない。
端からは、甲斐さん以外は見えないかもしれない。 

 そして、さっきまで閉まっていた、ドラムの後ろの扉が開かれ、弥勒三尊像が!
うわぁ・・・本当に甲斐さんはこの像を背中に歌うんだ・・・。
向かって右側、マックのパーカッションの前に置かれているテーブル(一郎用)に、スタッフが手鏡と帽子を置いた。
帽子はわかるが・・手鏡?何で?私の見間違いでしょうけど。
NHKBSのカメラと思われる、立派なクレーンもありました。
ファンクラブの会報には、「ライブの前説代わりに、薬師寺の山田法鳳管主の法話が聞ける」と書かれてあったが、会場に鳴り続ける音楽からは、そんな雰囲気は全く感じられない。
そして、やっぱりそのまま法話はなく、ライブが始まった。

 オープニングに流れていた曲から、(KAISURFのBBSによると、ラルク マクドナルドの「The Path」だそうです)もしやあの曲へ?
薬師寺で聞くこのサウンド、鳥肌が立った。
ドキドキしていたら、「破れたハートを売り物に」のイントロが聞こえ、マイクスタンドが4本並んだ!!
左からギターを持った英二さん、松藤さん、甲斐さん、ギターを持った一郎。
甲斐さんは最近よくかけているサングラスで・・・松藤さんと一郎がサングラスしてる〜(^O^)しかも黒いやつ。
1曲目から、みんな大合唱。もう暑くて倒れそうだけど。
情児さんも下でしっかり撮影してます。写真は女性カメラマンの三浦麻旅子さん。
歌が終わる頃、他のメンバーも登場。
岡沢さん、お久しぶり!
去年のNHKBSでの青春の80に甲斐さんが出た時に、他の出演者の演奏でベースを弾いていた岡沢さんを久しぶりに見て、それから気になって岡沢さんのブログを時々見ていた。
今年の春、心筋梗塞で倒れ、手術し、入院していたので、すごく心配していたけど、見事に復帰。
そして、甲斐バンドでまた弾く事になって、本当に嬉しかった。
あのBSがきっかけだったのかな、と勝手に私は思っている。
 「翼あるもの」。キャー!!!!
松藤さん、もうここでドラム叩いてたと思う。(違ったっけ?)
強一と並ぶと、松藤さんがすご〜くリラックスして叩いてるように見える。
やっぱり強一のドラムは激しい。顔つきも激しい(^_^;)
一郎の髪の毛が風にそよいでいる。
多分、前から使っている秘密兵器。自分専用の扇風機。
野外でもあんなに風で髪の毛がそよぐなんて、相当強い風なんだな。
 「フェアリー(完全犯罪)」。間奏の英二さんと一郎のギターが気持ちいい〜。
もう私は歌い過ぎてフラフラ。まだ3曲目なのに。
二人のドラムとマックのカウベルが響く!「きんぽうげ」。
トリハダ・鳥肌・トリハダ!!!!!ゾクゾクして震えが。そして泣けてきた。
 「裏切りの街角」。イントロ短いバージョン。最近はずっとこれですね。
 「シーズン」。夏の野外で聞くにはバッチリだね〜。
 松藤さんは、どこからギターに持ち替えた?「ビューティフル・エネルギー」ではギター弾きながら歌ってた。
甲斐さんが1番を歌い、松藤さんが2番。
夏の歌が続く。「悲しき愛奴(サーファー)」。一郎のイントロが・・ん?どうした?ミスった?やり直し。あんなに練習してたのに(^_^;)
そして、ここだったかな?甲斐さんが着ていた服に付いていたチェーンがどこかで外れ、甲斐さんが手に持って歌っていた。
左腕にひっかけたり外したり。ポケットにでも入れればいいのにね。
左手に持って歌っていたら、甲斐さんの周りをセミが飛んで・・・そのチェーンを持った手に一瞬止まった!!
甲斐さんってすごい〜。全く動じず歌い続ける。私なら大声で叫んで走りまわってしまう。
歌いながら甲斐さんもちょっと笑っていた。
そういえば、1曲目からセミは飛んでいたっけ。
そしてそのチェーン、後半にはきちんと元の場所に付いていたと友達が言ってました。
 「ナイト・ウエイヴ」。始まる前にスタッフが置いた帽子を一郎が被った。
いつものそれぞれのパートを弾き所、最初は岡沢さんのベース。甲斐さんは「ベース、岡沢茂」と紹介。
一郎は、被ったばかりの帽子を客席に!客席に乗り出し、ピュっと投げた。
びっくりした〜。急に投げるんだもん。
私たちの上をかすめ、ななめ後ろの男性がキャッチしたようだ。
 「BLUE LETTER」。英二さんが前野さんの隣でキーボード。松藤さんのギターが♪ジャカジャ〜ン。
 今夜ぴったりのナンバーと言って歌った、「恋のバカンス」。
 そして、英二さんの♪ジャーン・・・と言うイントロ。
あ〜・・・来ちゃったか〜・・・・と嵐の拳の準備運動をしていると、前野さんのキーボードも入って長いイントロが終わった所で「サンキュー、ノーサンキュー」と甲斐さん!え?どうしたの?
英二さんが曲を飛ばしちゃったようで、甲斐さんは「大事な曲があるのに、びっくりしたー」と言ってました。
ドラムから松藤さんが出て来たのか、ドラムに戻ったのか、ちょっと度忘れしたけど、英二さんの間違ったイントロに戸惑いながら松藤さんは動いたようで、甲斐さんに「半信半疑で動くな」と言われてました。
私はとにかく嵐の拳の準備をしていたので、ちょうどその部分は見てなくて、甲斐さんの言葉で松藤さんがおかしな動きをしたのを知った。見たかった。残念。
で、改めて次の曲の説明へ。
今、レコーディングを1曲終えて、次のアルバムに向かっている。
12月にシングルをリリース。
ここで客席から私を含め、歓声が。だって久しぶりだもんね、シングル。
「安奈2012」。・・・ザワザワザワ・・・・。笑う声も・・・。
え?どうしてみんなそんな反応なの?久しぶりのシングルだよ。
安奈がそんなに嫌い?私はとってもショックだった。
甲斐さんの反応が気になる。
「やってみてダメだったら途中でやめるか入場料を返す。」
「そんなわけない」と笑いながら甲斐さんは落ち着いた反応をしていたが・・・・。
確かに「え〜?」的な反応も多かったが、拍手して喜んでる人ももちろんいたし、反応は人それぞれ。
どんな反応をしようが、甲斐さんはちゃんとリリースするだろうし、いいんだけど、せっかくの発表だったのに悲しかったな・・・・。
嘘をついて喜べとは言わないけど、あんな寂しい反応・・・。
まあ、それが現実なんだろうけど。
私は楽しみに待ちますよ。12月を。
甲斐さんなりのきちんとした思いがあるんだろうから、しっかり受け止めます。
そんな事があって「安奈2012」は演奏された。
アレンジは、ソロの時にちょっと聞いたことのあるような感じではあったが、やさしいギターのハモリがとっても優しくて癒された。よかったよ、とっても。
聞く前から文句言うなよ〜って思った。
 そして、これが本番「嵐の季節」。拳は・・・途中挫折しそうになりました。
ちょっとズルをして、最後だけ高々とがんばりました。
スローなんだもん。今までの中でも最高にスローだったかも。
もうちょっと早くしてくれればズルなしでがんばれたのにな〜。(言い訳)
 「氷のくちびる」。赤とグリーンの照明。ツインドラムのかっこよさ。松藤さんのリコーダー。
 マックのパーカッションでつなぐ「ポップコーンをほおばって」。
一郎のグルグル奏法ありがとう。このグルグルで大森さんをいつも思う。
この2曲、目つぶし照明がちょっと辛かった(^_^;)
 「漂泊者(アウトロー)」。岡沢さんのベースラインが、レコード(CDか)と同じ〜!!
♪誰か俺に愛をくれよ〜の所。嬉しかった〜。
CDで聞く時、ここのベースをいつも集中して聞いてしまう。
だから、ライブでもこの部分が気になる。
なかなかあの通り弾く人っていないんだよね。
細かい事だけど、テレビで放送されたら、ちょっと気にしてみてください。
後半の♪やりきれないさ〜はオリジナルのキー。甲斐さん、高い方でよくがんばりました(^^ゞ
 最後の曲を、「HERO」。

 途中、何度飲み物を飲んだ事か。それくらい客席は暑い。
だから、ステージはもっともっと暑かったと思う。
甲斐さんも時々飲んではいたが、もっと飲んでいいよ〜って思った。
アンコールに入る前、そろそろミラーボールが気になる。
どこにあるんだろう。全く想像がつかない。

 今回、MCは少なかった。
オリンピックの話、選手村の話などを軽くしてたかな。

 アンコール1
ダイナマイトが150屯」。英二さんが前野さんの隣でキーボード
この曲は・・・テレビにも発売されるDVDにも入らないんだろうな・・・・。残念だなぁ。
 ここで、メンバー紹介。「解散以来」と岡沢さんを紹介し、後は松藤さんだけの所で紹介が止まる。
いつものおふざけよね。甲斐さん。わざとよね、忘れるわけないよね。
忘れた感たっぷりでドラムスと松藤英男と紹介すると、しっかり松藤さんは前に出てきてアピール。
「前に出てこなくても」と甲斐さん。そして、もう一度ギター&ドラムス松藤英男、と再度紹介のおまけつき。
ラヴ・マイナス・ゼロ」♪月あか〜り・・・と歌った時、空を見上げたが、雲ばかりで見えず。
「サンキュー、じゃあね」。何も言わずには・・いられないものかな。
何か別のいいセリフ、ないかなぁ・・・。
決まり文句みたいになっちゃったから、これはこれでいいのか。

 友達が像の前に何か黒いものを発見。「あれって何だろうね」。
黒くふわふわしたものが動いている。
照明を綺麗に見せるための黒幕?なんて話してたら、その幕がさーっと外された。
ミラーボール!!!!!!歌に入る前に見えちゃった〜。
でも、こんな所にあったのね!と感動。
 アンコール2
街路」が流れ「100万$ナイト」。英二さんは再び前野さんの隣でキーボードを。
歌う甲斐さんの後ろにある像。なんとも不思議な世界の感じがして、見とれる。
ミラーボールが動き出すと、何とも言えない感じに。
回りを見る余裕がなくなり、甲斐さんの歌う姿にくぎ付け。自然に涙・・・。
あのミラーボールの光の先も見ておけばよかった。
一郎のギターもしみた。
甲斐さんは最後、サングラスを外した。

 最後に手をつなぎ、全員であいさつ。一郎がピックを投げた。
それぞれが握手したり抱き合ったりして、気が付くと、甲斐さんとマックが仲良く手をつないで正面を見ていた(^O^)かわいかった。

 甲斐さんは、「数十年ぶりの野外で、花園以来の大阪」と言っていたが、同じ関西だけど、薬師寺は奈良ですよ(^_^;)ときっとあっちこっちで突っ込みが入っていた事でしょう。
薬師寺でのライブは、このタイミングで、一番いい時期にできた。
被災者への癒しの意味でもあったので、これは運命だったとも言っていた。

 行ってよかった。本当に行ってよかった。
前説代わりの法話はなかったけど、ライブ前に金堂でお坊さんから薬師寺如来と日光菩薩、月光菩薩の説明を聞きました。
ちょうど会場では音出しが始まって、ギターの音でお話が時々聞こえない時もあり、一般のお客さんは「聞こえない」とばかりに顔をしかめて帰って行った。
その姿を見たお坊さんは、今日は甲斐バンドが奉納ライブをやるので怒らないで・・、みたいな事を説明していました。
そう言われても、一般の方々には迷惑だったでしょうね・・・。

ライブは本当に素晴らしかった。
マンネリセットリスト、何が悪い。
座席運は仕方のない事。すべてが良席ってわけにはいかないもの。
私だって今まで全く見えない席は何度も何度も何度も(しつこい(^_^;)あったよ。
見えないなら見えないなりに音で楽しむ。私はそうしてる。
グッズ売り場やトイレの混雑だっていつもの事だし、対策はいくらでもある。
実際、私は問題なく買えたし、始まる前のトイレタイムだってしっかり取れた。
がっかりした人たち、残念だったね。
素晴らしいと感じれたもの勝ち。私は幸せ。

最後に毒を吐いてみた(^O^)/あ〜すっきりした。
苦情は受け付けません。書きっぱなしです(^^ゞ
ごめんなさい。

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