甲斐バンド BEATNIK TOUR 08−09
−THE ONE NIGHT STAND−

2008年11月29日(土) 高崎市文化会館(アコースティック)


ギター:田中一郎、佐藤英二 ドラム:松藤英男、JAH-RAH ベース:坂井紀雄 
キーボード:前野知常 パーカッション:マック清水

演奏曲
SE 25時の追跡

テレフォン・ノイローゼ
胸いっぱいの愛
感触(タッチ)
ガラスの動物園のテーマ
らせん階段
ナイト・ウエイヴ
シーズン
ビューティフル・エネルギー
カーテン
裏切りの街角
かりそめのスウィング
安奈
嵐の季節
地下室のメロディー
氷のくちびる
ポップコーンをほおばって
翼あるもの
LADY
HERO

アンコール1
きんぽうげ
漂泊者(アウトロー)
観覧車’82

アンコール2
最後の夜汽車
破れたハートを売り物に

 茅ヶ崎に続いて高崎。
久しぶりの2連チャンはきついです〜。
そんな事を何十年も続けてる甲斐さん、やっぱりすごいです。
この会場はとっても小さい会場で、ステージも近い。
そして群馬県民は熱い!!
きっと今日も熱いライブになるでしょう。
私の席はまたまた一郎の目の前。これで4回目。
英二さんの前で1度聞きたいなぁ・・。

 今日はアコースティック。
大分に続いて2回目のアコースティックなので、ネタバレBBSを我慢してまっさらな状態。
ステージの様子を見たいので、30分も前に席に着いた・・・が!
会場内は客電が点き、ステージには緞帳?カーテン?
な〜んにも見えない。
だけど、見えないのでカーテンが開いたらどうなってるんだろうとワクワクしてきた。
カーテンの中からギターの音が一瞬聞こえた。
あれ?今日はアコギじゃないの?エレキの音だったけど・・・。
このツアーで甲斐さんは「カーテン」を歌う時、カーテンを開ける仕草をする。
横にカーテンを引くのだ。
このカーテンを、「♪カーテンをひろげ〜」って歌いながら出てきたら面白いね〜、なんてくだらない冗談を言いながら、結局何も見えないのにそのまま始まるまで座席に座っていた。
15分くらいまた遅れた。
会場が明るいまま、そしてカーテンも下りたまま「25時の追跡」が流れてきた。
このまま始まるの〜?不思議な気分だった。
客電がやっと徐々に消え始めて会場が暗くなり、カーテンにライトのシルエットがグルグルまわり始めた!何が始まるの〜?
 25時がフェードアウトされ、中央に甲斐さんのシルエット。カーテンが開いた!!!(下から上に)
アコギを持って立ってる甲斐さん。わ〜!アコースティックナイトの始まりだ〜。
1曲目は「テレフォン・ノイローゼ」。ほ〜、その曲で来たのね〜。
いきなり大合唱の始まりだー。
甲斐さんの後ろのセットは、いつも両サイドにいる照明さんはいなくてドラムが1つ足りないだけで、後はいつもの楽器がセッティングされてた。
テレフォン・ノイローゼを歌い終わる頃、メンバーがスタンバイ。
あ、ジャラはまた赤い帽子。松藤さん、昨日と同じ衣装。甲斐さんもいつもの衣装〜・・・・。
「アコースティックはここまで。」と甲斐さん!えーーーーーー!!!
アコースティック気分で来ていたからびっくり。(何が違うのかと言われれば説明できないが)
そして本当に通常のライブが始まってしまった〜。
 
やっぱり右上のライトが走ってエンジン音、胸いっぱいの愛」。
甲斐さんが大好きな群馬、最初から顔が違うのよ〜。楽しそうなんだもん。
それは会場がものすごい盛り上がりだから。それは嬉しいよね、甲斐さん。
感触(タッチ)」。
ガラスの動物園のテーマ
ステージ後ろの映し出されるいつもの摩天楼、30階建てが10階建てくらいになっていて小ぶりでかわいかった。
らせん階段」。改めてじっくり聞くとコーラス、綺麗だな〜。
 「サンキュー、甲斐バンドです。」ここで言いました!!そうか〜。いつもここで言ってたのかな?
ナイト・ウエイブ」。この会場、それぞれの楽器の音がクリアーに聞こえる。
今まであまり聞こえてこなかった松藤さんのアコギの音、すごく綺麗でした。
シーズン」。「1,2,3,4」のカウントもしっかり生声で聞こえる。
ビューティフル・エネルギー」。甲斐さん、歌詞間違えた。
2番歌ってるのに1番を歌った。「♪ああごらんよ〜、桟橋の上を〜・・・・」(本当は二人の海を〜)
松藤さんと坂井さんが顔を見合わせ、特に松藤さんは「間違えた〜」って顔をして笑ってた。
カーテン」。いつもなら松藤さんがドラムだけど、今回は叩かない。このままずっとそうなのか?
裏切りの街角」の後、一度バンドメンバーは下がり、ステージ上は甲斐バンドだけに!
どうして3人でやらないんだと坂井さんに言われたので、今夜初めてやると言って歌った「かりそめのスウィング」。
一郎のアコギ、よかった〜!!本当、迫力あって。
再びバンドメンバー登場。松藤さんがドラムセットに座り「安奈」。

 いつもと違う流れで、MCがどこでどう話されたか記憶がごちゃごちゃなので、まとめると・・・。
今日は大分とは全く違う内容。大分は通常のライブとは内容が全く違っていて、違いすぎて2回はイヤだと甲斐さんが通常ライブに近い選曲に戻したんだそうです。(一郎笑ってた)
全く違う内容、その方が私たちは嬉しいんだけどね。
「昨日は茅ヶ崎、今日は高崎」韻を踏んでいる、と楽しそう。
残りのアコースティックも全部メニューを変えると言ってた。
週刊ポストで眞鍋かをりと対談した。
「桟橋の向こうにオーロラが昇る歌を2回も歌ってしまった」と甲斐さんが言っていたので、さっき間違って1番を歌っちゃった事を言ってたのかな。
群馬県は1人に一台車がある県・・・とも言ってたな。何でそんな話ししたんだろ。

嵐の季節」。「地下室のメロディー」。「氷のくちびる」。「ポップコーンをほおばって」「翼あるもの」。
マックのパーカッションを挟みつつ、どんどん盛り上がる。
アコースティックナイトじゃない〜!
しかも今までのライブの中でも一番の盛り上がり。
文字で説明できないくらい、大声で叫び歌い踊った♪
LADY」のイントロのピアノが流れてそれをバックに話してる甲斐さん。
”プー”
キーボードらしき音が。犯人は松藤さん?
HERO」。坂井さんのベース、一瞬音を外す。松藤さんが大ウケ!

 アンコール1回目。
「アンコール、アンコール」。昔はこう叫んでたけど、最近は「カーイ、カーイ・・・」ですよね。
その「カーイ・・・」でさえコールされずに手拍子のみになってる傾向がありますが。
後ろの方から2〜3回、「アンコール」が聞こえてきました。
群馬では毎回聞けます。聞いてるとすごく嬉しいです。
きんぽうげ」。ここまで一気に突っ走って来ました〜。ちょっと私、ヘロヘロでした。
マイクスタンドを蹴るために、コード付きのマイクで歌うこの曲、間奏でグルグルまわし過ぎて、コードがスタンドの足にグルグル巻きついてしまった。
東京だったら怒ってマイクスタンドを叩きつけてたかも知れない。
楽しそうに巻きついたコードを指差し松藤さんに見せる。
しかもその巻きついたコード、甲斐さん自らほどこうとしてるではないか!!!
その仕草がかわいくて面白くてゲラゲラ笑ってしまった〜。
「ほら、見て見て」って顔してぐるぐるコードを指差す甲斐さん。自然な姿です。
笑って疲れた後の「漂泊者(アウトロー)」。ますますぐったり。
そして「観覧車’82」。

 アンコール2回目。
カイコールのすごい事!!!これが本当のアンコールだ!
「今夜は最後まで盛り上がって感謝してます。」
この言葉、盛り上がってない会場では絶対言いませんよね。
来てくれて感謝してるとか、サンキューは何度も言うけど。
今夜はその言葉が出たんです。嬉しかった〜。
高崎市文化会館は、このツアーのスケジュールの中で一番先に決まった場所なんだそうです。
それを聞いて、ますます会場は盛り上がる。
今夜が最初だと言う曲をもう1曲「最後の夜汽車」。しみたーーーー!!!!!
本当に泣けた。いい歌だ〜。
後半、ブレイクする所はなく、レコード通り。
最後の曲「破れたハートを売り物に」。
歌い終わった時、甲斐さんのマイクだけがだら〜んと下を向いた。
甲斐さんは「へ?」と言う顔をして直すがだら〜んのまま。
さっきのコードと同じように「見て見て〜」状態。
マイクに向かって「こら〜」って言ってるようにも見えた。
定番ラストの100万$ナイトもいいけど、盛り上がって楽しくて、今日みたいな終わり方の方が気持ちいいかも。
昨日と同じように、握手して抱き合って丁寧に挨拶して、最後は甲斐バンドだけ残って・・・・・。
会場はすごい歓声だった。
楽しいのにやっぱり涙が出てくる。毎回毎回泣いてます。

 甲斐さんは、1曲しか叩かなかった松藤さんはもう何曲か叩けるんだと言ってた。
松藤さんも笑ってた。
安奈で座れたのに、そのチャンスを逃したねって言ってたな〜。
多重人格を演じる部分もあって(「何とかだね」「ありがとう」みたいな感じで二人分演じたり)とにかくご機嫌な甲斐さん。
3人の甲斐バンドで歌ったかりそめのスウィング、あのスタイルなら何でも歌えるね。
きっとリクエスト大会だって可能だ。(絶対やらないだろうけど)
アコースティックはチケット代が安い。なのに、内容は濃い。
アコースティックはイヤだと言ってやめた人、残念でした。

 帰ろうとして振り返ると、会場の側面に「Kai Band」の文字が映しだされてた!
そうか〜、ステージ小さいからこっちにね〜。
最後の最後まで感動させてくれた。素晴らしいステージでした。