甲斐バンド BEATNIK TOUR 08−09
−THE ONE NIGHT STAND−

2008年10月25日(土) 東京国際フォーラム ホールA


ギター:田中一郎、佐藤英二 ドラム:松藤英男、JAH-RAH ベース:坂井紀雄 
キーボード:前野知常 パーカッション:マック清水 SAX:徳広裕

演奏曲
SE 25時の追跡

胸いっぱいの愛
感触(タッチ)
ガラスの動物園のテーマ
らせん階段
ナイト・ウエイヴ
シーズン
ビューティフル・エネルギー
カーテン
シネマ・クラブ
裏切りの街角
安奈
嵐の季節
地下室のメロディー
氷のくちびる
ポップコーンをほおばって
翼あるもの
LADY
HERO

アンコール1
きんぽうげ
漂泊者(アウトロー)
観覧車’82

アンコール2
破れたハートを売り物に
ラヴ・マイナス・ゼロ
街路
100万$ナイト

 大宮の初日から数えて5回目、私の参加は2回目のライブ。
初日がいろいろあったから、今日はトラブルなしでと祈ってた。
フォーラムのホールAは大きい!
だけど、どこの場所でも音がいい。(と言っても私の少ない経験上の感想だけど)
会場が大きいだけに、再びイヤモニトラブルが発生したら、こんどはどうなっちゃうんだろう・・・と不安もいっぱい。
ネタバレBBSを読むと、広島と名古屋も絶好調だったようなので、きっと大丈夫よね・・・と気になりつつ、グッズは前回買ったので、ギリギリまでのんびりとお茶してから会場へ。
入り口もロビーもやっぱり大きいよね〜。
グッズ売り場もそんなに混んでない。
と言う事は、大宮で初日を迎えた人が多いって事なのかな。
今回の席は、ど真ん中!!!
そして、この席は以前も座った事がある。
前に省吾のライブで全く同じ席に座ったのだ!!なんて偶然。
省吾の時はもっとステージが高かったような気がする。
今回も全てが見えるいい席だ。
ふっと振り返り上を見上げると、満席!!すごい〜。
2階席が遠い(^-^;空間がたっぷりで全体が広い。
会場には洋楽が流れていたが、じっくり聞いてなかったので、やっぱりテーマがわからず。
今回のツアーは始まる前の緊張がすごいんです。
ドキドキしちゃって音楽なんか聞いてられなくて。2回目なのに。
そう言えば、始まる前、客席にカラーライトが当たっていた。
大宮ではそれさえ気付いてなかったから、大宮よりは落ち着いてたかも知れない。

 「25時の追跡」が聞こえてきた。意外に会場内は冷静。
一郎がブログにこのBGMで毎回涙腺が緩む・・と書いていた事を思い出す。
意識しないようにしていたのに、やっぱり私もちょっぴり涙。
だけどメンバーの登場でそれをかき消してくれた。
いよいよ始まります!!
 忘れないように先に衣装の話を。
甲斐さんは大宮と同じ衣装で黒いコート、途中、赤いジャケットを着たり、胸に文字が入った白いTシャツの上にベストを着たりしていた。
松藤さんも大宮と同じドクロのTシャツ、後半は豹柄Tシャツだった気がする。
一郎は赤のチェックのシャツ、ピンクのTシャツ、最後は白シャツだったかな。

1曲目「胸いっぱいの愛」。初日、両耳に入っていたイヤモニは左のみになり、右耳は何も入っていなかった。
そのせいか、入ってない右耳を客席側に向けて歌ってる。(後半もずっとそんな感じ)
調子はいいようだ!!やっぱり生音を耳で聞くのが一番いいよね。
甲斐さんも楽しそうだ。
ステージ後ろ、両脇にいる照明さんたちが、甲斐さんを追いかけスポットをあてる。
きっと大変だろうな〜と思うけど、やっぱりいい風景だな〜とつくづく思う。
感触(タッチ)」「ガラスの動物園のテーマ
らせん階段」。全て順調!
私のドキドキ感もなくなってた。楽しい〜♪
ナイト・ウエイブ」。間奏で松藤さんが演奏者に指をさす。ここが好き(#^.^#)
シーズン」。大宮では途中から参加だった徳広裕さん、今回は1曲目から演奏してました。
シーズンのサックスはやっぱりいい。鳥肌立ちまくりでした。
ギターを弾きながら松藤さんから歌う「ビューティフル・エネルギー」。
この曲の後からが、いよいよ松藤さんのドラムです。
カーテン」。この曲のエンディングパターンは、確かいくつかありましたよね。
大森さんがしっとりとじっくりとギターを弾き、松藤さんのドラムが間に入るのもとっても印象的。
私はどちらかと言うと、今回のパターンが大好きです。
何度聞いてもゾクソクする。
一郎と英二さんペアになってもそのゾクゾク感は全く変わらない。
大宮でちょっと手探りだったラストも2人の息はぴったり!!最高〜♪
ここで、大宮にはなかった「シネマ・クラブ」!
甲斐さんは、「今夜のために追加した」と言っていたが、名古屋ですでに演奏していたのをネタバレBBSで見てしまって、演奏されると知っていた(-”-;)油断した〜。
初日を見たからと言ってネタバレ見ちゃいけませんね。
セイヤングで曲もかけたし、甲斐さんも言っちゃってるので、結局知る事にはなったと思うけど。
知っていても嬉しくて、とっても素敵でしたけどね。
「シネマ・クラブ」は気が向いたらやるそうで、気が向かない時は、一郎の「悪夢」をやると言っていたけど、それも聞きたい〜!!!
冒頭のナイフとフォークの音。今回のツアーはこんなちょっとした小技もいい味出してますね。
松藤さんは、前半、ドラム叩いていなくて、何かを弾いてるか叩いてるかしていて、知らないうちに後半はドラムを叩いていた。
裏切りの街角」。”甲斐バンドとして、確立するために必要だった曲”と甲斐さんは言っていた。
次の曲に行く前、短いMCがあるんだけど、そこでとんでもない声が斜め後方から聞こえてきた。
ものすごく近い。でもどこで誰が声を出してるかまではわからないが、近いのは確かで、ものすごく大きな声でうるさかった。
何て言ってたかなんてここには書きたくもない(-”-;)勝手過ぎるよ〜、あのかけ声は。
ここまでのいい雰囲気ぶち壊し!
甲斐さんも大人だし、ここは東京。(いろんな人が来てるしね)
しっかりとあしらい、ちゃんと次へ行ったけど、「ぶっ殺す」と一言吐き捨ててました。
何も話さずに曲に行っちゃうんじゃないかと思ったけど、プロモで出たテレビの話しやこれから出る本の話しなど、しっかり話してくれました。
その話の時も、2階からオチを先に言うやつがいた・・・。も〜・・・・みんな自由過ぎるよ〜。
わかってても待ってあげようよ〜。
双眼鏡で覗いたら、甲斐さんのサングラスが汗で曇ってる。
照明が落ちた瞬間、左手で何度か拭いた。
あいつのせいだ。あいつがあんな声をかけなければ、サングラスをそこではずしていたかも知れないのに・・・・とちょっとムッとしてしまった。
「歌おうね、その為にイヤモニしてるんだから、2番歌わないから」と言って「安奈」。
え〜、そんな事言うから他の曲でも絶唱する人が・・・・。ま、いっか(^-^;
本当に後半、甲斐さんは歌わずにみんなに歌わせた。
毎回毎回思うんだけど、安奈を大声で歌うなんて私には無理です。キーが合わない。
ささやく程度にしか歌えません。
嵐の季節」。最後の「♪今は嵐の〜・・」、の「の〜」部分、ためてためてタイミングぴったりでした。
ここからはパーカッションをはさみつつの進行。
毎回書いてしまうだろうけど、パーカッション、やっぱり最高です。本当に心が躍り、ワクワクします。
地下室のメロディー」。
氷のくちびる」松藤さんのドラムがかっこいい〜。
最近の松藤さんは本当に素敵です。見た目もスリムになってるし。
ポップコーンをほおばって」「翼あるもの」。
LADY」のイントロが続く間の短いMC。
松藤さんはドラムセットから降りて、キーボード&ギター。
そしてラストは「HERO」。

 アンコール1回目「きんぽうげ」。やっぱりこの曲はイントロから盛り上がるよね〜。
前野さんが大きく頭上で手拍子の催促。こう言うところも嬉しい。
漂泊者(アウトロー)」。途中の間奏でマイクを持とうとするが、持たずにパッと手を離しマイクを見つめた
(゜0゜;)
ビリビリ?静電気?ちょっとびっくり?そんな感じ。
再び
歌に入る時、少し恐々マイクを持つ。今度は大丈夫ね。
すると甲斐さんの顔は泣き顔で、「うえ〜ん痛いよ〜」って思いながら歌ってるみたいに見えた・・・・・のは私だけですね、すみません。
観覧車’82」。カラーライトにサックス、これで決まりです!

 アンコール2回目。
破れたハートを売り物に」。イントロ聞くたびに淋しさがこみあげる。
解散を思い出したり、前回の再結成を思い出したりね・・・。
ラヴ・マイナス・ゼロ」。甲斐さんがすごくいい笑顔で歌っていたのが印象的。本当に素敵な笑顔で、私も嬉しくて思わず笑顔。「サンキュー、じゃあね」も嫌味じゃなくなってきた。(嫌味だったのかいって?)
街路」そして「100万$ナイト」。この日の私のトップ1でした。みんなよかった。力の限り演奏して歌って。
甲斐さんの叫びが心に響きます。
松藤さんのドラムは本当に力強く、見ていて力がぐっと入る感じ。
一郎のギターも前回の大宮の時とはまたちょっと違う感じで鳴いてたし。
全ての力強さが混ざり合って、本当に最高の締めだった。
感動して涙が出てきた。素直に泣けた。
歌い終わった後の甲斐さんもいい顔をしていた。
丁寧に最後は客席に挨拶をしてくれた。

 全身から力が抜けた私。はっと気付いて隣の友達を見ると、やっぱり泣いていた。
二人で泣き顔を見合ってさらにちょっと泣いてしまった。
 本当にいいライブでした。
こうして1本1本終わっていって、最後の武道館があっと言う間に来てしまうんだろうな・・・。
まだ途中なのに、どうしてもそんな事を考えてしまって、1本1本大切に見て聞いて行こうと思うのでした。