「20 STORIES 」
KAI YOSHIHIRO TOUR 2007(秋・アコギ)

2007年10月6日(土) 高崎市文化会館


ギター:松藤英男、西村智彦

演奏曲

25時の追跡
I.L.Y.V.M.〜ビューティフル・エネルギー
裏切りの街角
かりそめのスウィング

薔薇色の人生
安奈
二色の灯
ハナミズキ
夜空ノムコウ
色彩のブルース
破れたハートを売り物に
風の中の火のように
漂泊者(アウトロー)

アンコール1
ナイト・ウェイヴ
HERO
嵐の季節

アンコール2
きんぽうげ
バス通り

 始まりました!アコギツアー。
前野さんもクラッシャーもいない、ギター2人(甲斐さん入れると3人)だけのアコギ!
10月だと言うのに夏の終わりのような暑さ。
それでも陽が落ちると秋らしく涼しい。
冬の唄も歌うのかなぁ。
タイトルは春と同じ「20STORIES」。
春の曲たちをアコギでやるのか?と想像は膨らむ。

 会場には懐かしい洋楽が流れている。(今回のテーマは何だろう)
ステージ向かって左にはエレキギター、右にはアコースティックギターがそれぞれ3〜4本づつ並んでいる。
右が松藤さんで左が西村さんだ。
セイヤングで言っていたパーカッションは・・・ない。
ちょっと期待していたんだけど今日はなし。
私の席はちょっと松藤さん寄りで私の好きな場所。

 時間通りに始まったのかな・・・時計を見ていなかったのでよくわからないけど、たぶん遅れても5分程度。
松藤さんと西村さん、そして甲斐さん登場。
甲斐さんはジーンズ、中には何色だったっけ・・グレー?グリーンっぽいシャツだったかな。そしてサングラス、ベルトは銀色の飾りがいっぱいついたキラキラしたもの。
松藤さんはちょっと派手なキラキラしたジャケットだったなぁ。
髪の毛、すごく短かった。
西村さんは・・・・ド忘れ(^-^;
 1曲目に何をやるか。
普通はきっとあれかな?これかな?って想像して行くんだろうな。
私は全く考えずに行く。イントロ鳴って初めて考える。
・・・・!!西村さんのギターが鳴る!「25時の追跡」だ!!!
西村さんのエレキギターに松藤さんのアコースティックギターが重なっていく。

この曲から始まるとは!
フルバンドで聞くこの曲は、甲斐さんの声があまり聞こえないが、ギター2本だけだと甲斐さんの声もしっかり聞こえる。
間奏のギター部分は甲斐さんのハーモニカで、サビは松藤さんのファルセットボイス。
いいな〜、このバージョン!1曲目から感動して鳥肌ものでした。
 2曲目「I.L.Y.V.M.」。ドラムの入ってないリズムのみのシンプルバージョンのオケ。
I.L.Y.V.M.は1番だけ歌って「ビューティフル・エネルギー」へと繋がる。(なぜこの流れにしたんだろう)
ビューティフル・エネルギーはいつものように1番は甲斐さん、2番は松藤さん。
松藤さんのアコギに西村さんのエレキが優しく優しく溶け込んで行く。
ギターじゃないみたいな音色。不思議な感じ。
そして「裏切りの街角」。実は、ずーっと甲斐さんの曲は聞いてなくて、久しぶりに聞こうと思って2日前に聞いたのがたまたま裏切りの街角だった。(適当にMDをかけたらHIGHWAY25の1枚目が入ってた)
裏切りなんて聞いたって今回のツアーは20STORIESなのに・・なんて勝手に思っていた私。
考えてみたら裏切りはアコギツアーの定番でした。
いつものように松藤さんのギターで始まり、甲斐さんのハーモニカが入るところは西村さんのギターになっていた。もうこれだけで別バージョン。いつもの曲がとっても新鮮です。
松藤さんのカウントで始まった「かりそめのスウィング」。
この曲は西村さんもアコギで。何だか緊張感が伝わってくる。
2人のギターがとっても力強くて今回のかりそめは真冬の寒さが伝わってくるかのようだった。
この感覚も今まで感じたことのがない感じ。
歌い終わった後に甲斐さんが「うまくいったじゃん」って西村さんに言っていた。
やっぱり西村さん、緊張してたんだ!!
ザ・ベストテンの話をした後に「噂」
過去にはピンク・レディー、最近ではプッチモニと歌っていた部分、「TOKIOの長瀬」になっていた。
男は初めて?
西村さんも松藤さんと一緒にアコギで。西村さん、練習大変だったろうな〜。(そうでもない?)
薔薇色の人生」。甲斐さんがギターを持ち立ち上がって弦を叩きながら弾く。
そう言えば、秋のツアーはいつも太るので、健康の為に今回は立って歌うと言っていたっけ。
そんな事言うと座れなくなるって言ってたけど結構座ってたような・・・・。
松藤さんの高音パートのコーラスがとっても綺麗でよかった。
西村さんのギターも切なく唸り、そして叫んでた。風のようだった。
安奈」。こんな安奈も初めてなんだけどすごく自然な演奏。
二色の灯り」。西村さんのギターから始まる。
間奏の長さや歌の入り方がちょっと違ってて無駄がなかった。
ここで初めて10Storiesの曲が入る。
ハナミズキ」。オケに西村さんのギターが生で加わるスタイルだったので、BS朝日の「ALWAYS MUSIC」で演奏したのと同じ感じだったけど、甲斐さんの声の伸びは春よりよかったかも。
ステージに3人しか座ってないのにCDと同じ音。何でもできるね、これだったら。
春のツアーでは歌わなかった「夜空ノムコウ」。バンドでやるのはあまりにもベタでやらなかったらしい。
この歌は大好きだから一緒に歌いました(#^.^#)
色彩のブルース」。イントロのサックス部分が西村さんのギターで演奏された。
春のツアーで歌われた時はピンクの照明で妖しい雰囲気だったけど、今回はどうだったかな。覚えてない。
次はしっかり見ておかなくちゃ。
破れたハートを売り物に」。イントロはオケ。後はアコギと西村さんのとっても控えめなエレキギター。
ここから客席全員立ち上がって一緒に盛り上がりました。
風の中の火のように」「漂泊者(アウトロー)」。この流れはもうアコギでは定番。
アウトローの松藤さんの激しいアコギがとっても素敵です。
ここで本編終わり。
甲斐コールがすごい!群馬はいつも熱いです。

 激しい甲斐コールの中、3人が再びステージへ。
西村さんだけが着替えて来た。今回の新しいアコギくんがVサインしてるイラスト入りのTシャツ。
アンコール1曲目は「ナイト・ウエイブ」。
やるはずじゃなかった(本当か?)「HERO」。
甲斐さんの少し跳ねてるギター演奏に松藤さんと西村さんのギターが絡む「嵐の季節」。
盛り上がる会場に「何で生ギターでこんなに盛り上がってるんだ」と甲斐さん。
盛り上げてるのは甲斐さんたちだよ!
ギターだけでこんなにドキドキさせてくれるんだから、本当にすごい。
ここで1回目のアンコール終了。

 激しい甲斐コールが再び!「カーイ、カーイ、カーイ・・・・」。
最近、東京でこんなに激しい甲斐コールは聞けなくなってしまった。
今度は松藤さんも甲斐さんもグッズTシャツに着替えてきた。
松藤さんは西村さんと同じアコギくん、甲斐さんは20と書かれたTシャツ。
「松藤1番歌わない?」「いいよ」。
そんな二人のやり取りの後歌われた「きんぽうげ」。
松藤さんの「いいよ」と言う答えがすごくよくて、そして歌い始めた松藤さんの自信たっぷりの歌声はとっても気持ちよかった。
そしてラストは「バス通り」。
最近は毎年秋のツアーで毎年聞いてるバス通り。
でも演奏スタイルが違うからその時によって全然印象が違う。

 甲斐さんの話したことを思い出せる限り。
●「別に・・・・」
いきなりあの彼女のネタです。「女王は大変」だと。
甲斐さんは、あの彼女を見ていると昔の自分を見ているようだと言っていた。
私もあの彼女を見るたびに、なっちゃんがこうじゃなくてよかった・・・・といつも思っていた。
って事は、やっぱり甲斐さんのようだと心のどこかで思ってるからなのかな。
●初日
甲斐バンド時代は郡山とか”こう言う所”から始まったりしてた。」
そう言った甲斐さんは、”こう言う所”が群馬県だとすっかり忘れてるのか(郡山って言っちゃったから郡山だと思ってる?)「10Stories」のプロモーションでいっぱいテレビに出たと言う話をしている時、「2時っチャオにまで出ちゃって・・・あ、映ってなかったか」と言った!群馬は映ってるよ〜!
●NHKの「SONGS」に出る。
この番組、丁寧にしっかり作ってるから好きです。いつか出て欲しいと思ってた。
12月放送で、10月末か11月のはじめに撮るそうです。演奏には久しぶりつっちーも参加。
「つっちーがいるから西村はいらない」と楽しそうに甲斐さん。ニコニコして聞いてる西村さん。
「前半だけ入れてやる」とさらにいじめる甲斐さんでした。
昔、35秒でセッティングしろと言われてた時代、ベストテンで水割り飲んで苦情が来た時代、中高生だったファンが今はテレビ局でチーフをやっているのでテレビも今は出やすくなった。
昔は嫌いだったのに「今は楽しくて」と甲斐さん。楽しいんだ!でも甲斐さんを見てるとわかる、楽しそうだから。
テレビの依頼来てます
「はなまるの時は8時過ぎ入りだった。今度は朝の9時過ぎ。」
と言う事は、春のツアーに花が来ていたフジテレビの「とくダネ」ですか?
そう言えば最近のとくダネは「朝のヒットスタジオ」と言うコーナーがあって、徳永英明、杏里、もんた&ブラザースなどが朝からゲストで歌ってたな・・・それかも知れない。
●”10STORIES 2”をレコーディングしている
西村さんがまたプロデューサー。西村さんとの作業がきっと楽しいんだと思う。
2まで作るなんてちょっと意外でした。
●甲斐バンドストーリー2!
リミックスをやるらしい。「みんなやらなくてもいいと思ってるだろうけどやるって決めちゃったから。30年過ぎたし、そのままの音だと細すぎる。」
そう言う理由だそうです。
エンジニアは浜崎あゆみやダパンプやってる人(名前忘れた)と井上剛の2人。
●紙ジャケ!!
甲斐バンドのアルバム(17枚)が12月に紙ジャケットで再発だって・・・。また出費が・・・。
全部持ってるし、しかもそれぞれ何枚も。
だけど、アウトテイクも入り、デジタルリマスタリングだと。ううぅう。
なぜデジタルリマスタリングなのか。限りなくアナログに近づきたいんだとか。
嬉しいけどそれって可能なの?
●ツアーのテーマ
どこで歌詞カードを外すかと言うのがテーマ。
日本人はA型が多いから歌詞間違いを許さない。
(-”-;)えーー!私はA型だよっ!・・・確かに「あ、間違えた」っていつも敏感に感じてしまうかな(^-^;
「歌詞カード、まだ1曲目の25時のままなんだけど」と3〜4曲歌った所で言う。だったら外してしまえ〜!!
●小説を書いている
小学館から依頼が来てるとか。
セイヤングで本を書いてると言っていたので、てっきり九州少年の事かと思っていたら小説だったなんて!
甲斐さんの書く小説ってどんな感じなんだろう。ちょっと面白そう。
●シェイクスピアソナタを観に行った
そこで一青窈に会ったそうだ。でも挨拶できなかったらしい。
セイヤングでは、オダギリジョーと麻生久美子も来ていたと言っていた。こちらも挨拶できなかったみたい。
●おっぱっぴー
話の流れは忘れたが、西村さんが「そんなの関係ねえ」と言うとすかさず甲斐さんが「おっぱっぴー」(^-^;
●ダイエット松藤
NHKBSの放送を見てからダイエットをしたそうだ。確かにぽっちゃりおなかはすっきりしていた。
甲斐さんには放送終わってからじゃ遅いと言われていたが・・・・そんな甲斐さんはちょっとぽっちゃりしてました。春はあんなにスリムだったのにぃ〜!

 こうして初日の高崎は無事終了した。
ずっとサングラスを外さなかった甲斐さんだけど、全て歌い終わった後、松藤さんに「甲斐よしひろ〜」と紹介されてやっとサングラスを外し、ステージ上のテーブルに置いて去って行った。
3人は本当に楽しそうで、その楽しさがしっかりこちらに伝わってきた。
甲斐さんと松藤さんにいじられてる西村さんの笑顔の素敵な事!
言いたい放題言われてるのに喜んでるんだもん。
甲斐さんたちが楽しんで演奏してくれるのが一番。聞いてる方も絶対楽しいもん。
東京でのライブはきっと関係者や友達や身内が見にくるから、どうしても構えてしまうんだろうな。
テレビ収録や録音は東京以外でやった方がもっともっといい映像が撮れるような気がする。
テレビが入ると東京以外でもやっぱり緊張感が走り、同じかも知れないけど。
甲斐さんには内緒で撮るって事はできないものかなぁ。