2004年11月6日(土)
 
日本武道館

ギター:土屋公平、ベース:坂井紀雄、キーボード他:前野知常・松藤英男、ドラム:JAH-RAH 
ギター:田中一郎
ゲスト山口智充、大友康平、m.c.A・T、大黒麻季、DA PUMP 

演奏曲

ポップコーンをほおばって
きんぽうげ
ダイナマイトが150屯
電光石火BABY
FIGHT THE FUTURE
東京の一夜
くだけたネオンサイン
シーズン
ナイト・ウェイブ
地下室のメロディー
港からやってきた女
嵐の季節
安奈

ゲストコーナー
陽の訪れのように(山口智充)
BLUE LETTER(大友康平)
裏切りの街角(m.c.A・T)
HERO(大黒麻季)
風の中の火のように(DA PUMP)

最後の夜汽車
レイン
幻惑されて
三つ数えろ
氷のくちびる
翼あるもの
漂泊者(アウトロー)
冷血(コールド・ブラッド)
破れたハートを売り物に

アンコール1
ブライトン・ロック
ラヴ・マイナス・ゼロ
観覧車’82

アンコール2
テレフォン・ノイローゼ
HERO
100万$ナイト 

 最近は、肝心な時に雨が多かったので心配だったんだけど、さすが甲斐さんは晴れ男!とってもいい天気で暑いくらい。
開場間近、外ではテレビ局がインタビューを撮っていた。
入り口にはたくさんの花が。
シンコーミュージック草野さん、フジテレビ加茂さん&HEY!HEY!HEY!、文化放送セイヤング、氷川くん、ソフィアの松岡くん等等、その他たくさん。
そして、一番びっくりしたのがTBSのうたばん!出るのかなぁ・・・。
開場1時間前からグッズが売られていて、きっとめちゃ混みだろうなと思ったら全然混んでなくてすんなり買えてちょっと拍子抜け。
早めに入り口前に並んで、中に入った。
 会場には「グッド・フェローズ」でも「アタタカイ・ハート」でもなく、懐かしい洋楽が流れていた。(クイーン、ザ・ナック、ブロンディとかいろんな曲。もしかしてCMソングで使われた曲ばかり集めたCDなのかな。だったら欲しいな〜、このCD)
私の席はCブロックでちょっと左寄りのつっちー側。
ずっと坂井さん側だったので、坂井さんから遠く離れてしまって寂しい〜。
きっと派手に今日は回転してくれるんだろうな、でも見えないんだろうなと考えながら、ふとステージ上の松藤さんのキーボードの横を見ると、大森さんのギター。
今回は大森さんのギターを弾く松藤さんの姿はよく見えるだろうな。
このギタもParty30ツアーを一緒にまわって来たんだ、そして武道館にこの音が鳴り響くんだなーと思うと胸がギュッと痛んだ。
BigNightの時も思ったけど、武道館って大きいけどステージが近い。
昔はもっともっと大きく遠く感じてたのに。(でも、やっぱり武道館は武道館。人がまだあんまり入ってない状態と満席状態では違う事に後で気付く)
ステージがなんだかすっきりしている。
普通は両サイドには大きいスピーカーがデカデカと置いてあるのに、何て小さいんだろう。
見上げると細長いスピーカーがぶら下がってる。
技術の進歩なんでしょうね、こんなに小さくなってしまったんだー。
天井真ん中にある国旗のあたりにミラーボールは見当たらない。中央の上には四角い黒幕。もしかして今回はここからミラーボールが出てくるのか?

 6時をまわり、「25時の追跡」が流れ始め、CDに入っている歓声と客席の歓声が交じり合う。もうここで鳥肌!!
やっぱり武道館!ドドドドーっと歓声が押し寄せる。
大森さんのギターが武道館に響き渡る。大森さんの姿が浮かぶ・・・。
メンバーが1人ずつ入って来る。そして甲斐さん。
一気に前が立ち上がったので私の視界は見事にさえぎられた。
隙間から見る甲斐さん。甲斐さんしか見えない。
「ポップコーンをほおばって」のイントロが流れ、甲斐さんが歌い始める。
でも、必死で隙間を求め、つっちーがギターを弾いてるのを見ると、なんて優しい音色なんだろうと改めて思う。
つっちーってけっこう動いてギターを弾くので、一郎のような激しさはないにしろ、優しく弾いてるなんて思ってもいなかった。
大森さんのギターをイメージさせてくれるような優しさ。改めて感じて1曲目でもう涙が出ていた。
甲斐さんは東京厚生年金会館で着ていたジャケット、随分ラメが落ちちゃったな・・・と思ったら違うジャケットでした。素材が違う。(なんて言うんだっけ、コールテンじゃなくてべっちんと言うか・・フリースでもなくて、うう思い出せない!)
中には厚生年金で着ていた白のシャツ。他では着ていなかったので、これは撮影用か。それにサングラス。
坂井さんは髪が随分伸びていて、
ドラムのJAH-RAHは丸坊主!!まるで別人。
双眼鏡で覗いて見ると、ちょっと毛は残っていて金髪に染めていた。
なんで切っちゃったんだろう。あの髪型、かわいくて似合ってたのに。
「きんぽうげ」ではやっぱりオリジナルに近いギター。つっちーから目が離せない。
「ダイナマイトが150屯」はやっぱり最後にコードが腕に巻きつく。2回転くらいだったのですぐにほどけた。
途中の歌詞 ♪死にかけた奴らも気をつけろ〜 の所を ♪死にかけた奴らも消えうせろ〜 と歌った!こっちの方がいいかも?
すっかり大好きになってしまった「FIGHT THE FUTURE」
ISSAもいるんだから一緒に歌って欲しかったなー。
最後の ♪FIGHT THE FUTURE〜 では頭の上で×を作るポーズ。
「東京の一夜」では妙に色っぽかった甲斐さん。間奏で発した「あ〜ん」の声が耳に焼き付いてる。
「くだけたネオンサイン」ではParty30で初めて松藤さんが大森さんのギターを弾く全身が見えた。
松藤さんも思いを込めて弾いている。甲斐さんは上を見上げて叫んでる。
もしかしたら甲斐さん、泣いてるんじゃないかと思ったら、双眼鏡を覗く事はできなかった。
「港からやってきた女」の時だったか、次の曲の「嵐の季節」だったか忘れてしまったんだけど、甲斐さんは間奏の時にステージの後ろの方で靴ひもを結んでいた!歌い終わってからも、自分のモニターに足をかけてまだ結んでいました。
MCでは「試合中の中学生のようだった」と途中ひもがほどけた事を言っていました。

武道館でいつか1人でやりたい、武道館が31回目で残念!、31だからアイスクリーム(^-^;、松藤さんはまるでお妾さんのようで、第二正妻のようで(第二で正妻ってどう言う意味よ!奥さんに気を使ってる?)そろそろ縁を切らないとと言っていました。(もちろん冗談だろうけど冗談じゃないような気もちょっとして怖い)

 ゲストコーナーの一人目は、どんな場所でもOKな人と紹介し、ギターを抱えぐっさんが登場。
いきなり歌うのは緊張するからとネタを披露。
ワイドショーでも流れていましたが、音とびするCD「東京の一夜」バージョンに加え(この時、歌ってるぐっさんの声に合わせて松藤さんがギターのベース音を弾いてました!!!さすが!)熱くなった会場を涼しくする為にとなぜかセミとひぐらし。甲斐さんも大喜び。
前野さんのアコーディオン、松藤さんのギター、そして甲斐さんのハーモニカでの「陽の訪れのように」
シンプルながらも豪華な演奏でCDよりよかったよ〜。
それにしてもぐっさん、歌うまいです。甲斐さんはコーラスのみでぐっさんが見事歌い上げた。
高音もしっかり出ていて気持ちよかった。
 ゲスト二人目は大友康平で
BLUE LETTER
「彼が手を上げるとは思わなかったからキスしたいくらい」と甲斐さん。
私も最初、そう思った。だって世間じゃハウンドドッグだってもうベテランだもの。
「昔、デビュー曲が好きで、よくラジオでかけていた」と甲斐さんが言うと、「甲斐さんあっての大友です」と返す。
会場も大盛り上がり。
一番を大友康平が、2番を甲斐さんが歌った。(やっぱり奥さん来てるだろうし2番は甲斐さんじゃないとダメ?)
ハウンドドッグアレンジではなく、甲斐さんアレンジで、前野さんのアコーディオンと松藤さんのギター、甲斐さんのハーモニカの演奏でした。
 ゲスト3人目は
m.c.A・Tで「裏切りの街角」。2週間に1回は会ってると言う。(セイヤングでもよく言ってます)
最初の1分は全く原型をもたず、何の曲かわからないけど、トリビュートはいかに裏切るかが大事だから嬉しいと言っていた。
この最初の1分、甲斐さんはどうしてるんだろうと心配だったけど、ちゃんと「ボーイボーイ」って叫びながら踊ってました。
やっぱり甲斐さんにはキーが高いようだったけど、このアレンジで歌う裏切りもなかなかよかった。
ステージ右左に目いっぱい動いて歌ってる二人でした。最高だった〜。
 そしてゲスト4人目は大黒麻季で「HERO」。”唯一の姫”と紹介。
キーは大黒麻季のキー。 ♪銀幕の中・・・ からちょっと低くなるのでそこは甲斐さんが歌い、それ以外は大黒麻季。やっぱりこの人も歌うまい!そして、まるで自分が書いた曲のように歌ってるってよく甲斐さんは言うけど本当。♪ヒーロー の所なんて一番のびのびと歌ってますもんね。
 最後のゲストは
DA PUMPで「風の中の火のように」
m.c.A・Tの時よりも心配だった、一緒には踊れないだろうなーって。
やっぱり甲斐さんは下がって、DA PUMPだけで歌とダンス。
本当に感動した!この曲の為にちゃんと振り付けをして練習してくれたんだと思うと。
そして、ISSAのボーカルのパワーにもすごさを感じる。本物でしたよ、あのパワフルな歌声は。
最後にバック転をしたので会場も湧き上がりました。(隙間から見てたので誰かはわからないけど、誰かが足を持って誰かが回ってた)
ゲストコーナーは大盛り上がりで終了。休憩なしでここまで。

 「最後の夜汽車」
はやっぱり心に沁みました。ゲストで盛り上がった後だけに。
この曲と「レイン」の2曲だけ白いシャツを上から着ていた。
「幻惑されて」で、最後に光る赤の×××
他でも×××は出るんだけど、この曲が一番似合ってると私は思う。
「翼あるもの」では広いステージを走り回り、いつものように前野さんのキーボードからの駆け足はなかった。
「破れたハートを売り物に」、この曲はいつも歌われるし聞きなれた曲なのに、泣いてしまう事が多い。
今回もそう。つっちーのギターを見て、やっぱり大森さんを思い出してしまうんだよね・・・。
ここで前半終了。だけど休憩はなし!そうなんだー。
そう言えば、やっぱり坂井さんは見えないなぁ。アウトローでは回転してたんだろうか。

 アンコール1。
甲斐さんは黒の薄いトレーナーのようなシャツを腕と首をカットしたものを着て出てきた。
「ブライトン・ロック」の時だったかなぁ。(違ってたらごめんなさい)
ペットボトルの水を口に含み、坂井さんの方へ。怪しい・・プハーッ!!水を吹きかけちゃった(^-^;
その後ペットボトルはステージ中央へ投げ込んだ。
投げ込んだで思い出したけど、ハーモニカもほおり投げたなあ。どこだったっけ。ハーモニカ使う歌は・・・。
「ラヴ・マイナス・ゼロ」でのお決まりのセリフ、今回は「サンキュー30周年サンキュー」でした。
しかも2回目のサンキューは「サァァンキュゥゥ〜〜〜」って感じでちょっと面白かった。
それだけ”ありがとう”って事なんだろうね。こちらこそサァァンキュゥゥ〜〜〜!!
「観覧車’82」はやっぱり照明が綺麗。ステージ広いから7色のレインボーカラーが見事でした。

アンコール2。
暗いステージの中にスポットライト。そのスポットライトの中には・・・スタッフ(^-^;
間違えて当てちゃったみたい。私は大うけ!間違えるなよ〜!
その後すぐ甲斐さん1人で登場し「テレフォン・ノイローゼ」
出だし、何がいけないのかはわからなかったけど2〜3度やり直してから歌い始めた。
この後は全員で「HERO」
まずはメンバーが入ってきたんだけど、前野さんがJAH-RAHの頭をなでなでしながら出てきたのがおかしかった。
その後、ゲストは1人ずつ紹介しながらの登場。
大友康平はドラマの撮影があるからと岐阜へ行ってしまったので、その代わり、ぐっさんが康平の代わりを歌うと言う!これは面白い。
今度のHEROは甲斐さんバージョン。
イントロが流れ、いつものように♪ヒーローと入ろうとすると、まだイントロが続いていて、会場内がワーっとどよめいた。
何だろうと思ってるうちに歌が始まってしまったんだけど、そこには一郎の姿が!!!
なんて登場の仕方?さりげなくイントロで出てくるなんてね!
一郎は甲斐さんのななめ後ろにいたんだろうけど、私の位置からは横に並んでるように見えた。
甲斐さんと一郎の二人が見える!ここが一番気持ちが高揚したんじゃないかな。
甲斐さんのキーなので、みんな歌いづらそうだった。
m.c.A・Tなんて、低く入り過ぎて、後半オクターブ上げたらすごい高音になっててかわいそうだった。
ぐっさんだけはちょうどよかったみたいだけど、大友康平のものまね、してたのかな、気付かなかった。
HEROでの松藤さん、特別はりきってるよねー。タンバリンをブンブン振り回して楽しそうで。
一郎の登場と全員再登場で歌ったHEROは最高の盛り上がりになりました。
やっぱりあれだけゲストが並ぶと豪華!!贅沢なステージでした。
一人一人甲斐さんと握手をして去っていくゲストたち。ぐっさんとは随分長い時間抱き合ってた。
改めて甲斐さんが紹介する、「田中一郎〜」。会場はすごい歓声。
やっぱり嬉しいんだよね、みんな揃うと。
最後の曲は「100万$ナイト」。ピアノが哀しい。ドキドキしてくる。
BigNightの時はちょっとアレンジが変わっていたけど、今回はオリジナル(ライブ)に近い。
みんな、大森さんの姿がステージに見えていたんじゃないかな。私もそうで、涙が止まらない。
甲斐さんも泣き叫ぶように歌う。
間奏のギターはつっちーから。優しく優しく弾いてくれた。
その後に一郎のギター。いつもは激しい一郎がやっぱり優しくそして力強く、大森さんを思いながら弾いてるようだった。
ミラーボールはやっぱりステージ真上中央の黒幕から降りて来た。
ミラーボールが回ると、一郎のギターも最高の盛り上がりに。
甲斐さんの叫びと一郎のギターが重なる。・・・・・・もう、涙が止まらない。
大森さんとは全然違う、でも最高のギターだった。
最後の最後にこんなにヘビーな曲で辛かったけど、曲が終わった後の一郎の笑顔のおかげで立ち直れた。
そう、笑顔で行かなきゃね。


 こうして30周年Party30in武道館は終了。
泣いてばかりいたけどお祭のようで楽しかったし、何よりも甲斐さんが「俺はむちゃむちゃ楽しいよ」って言っていたのが嬉しかった。
30周年が終わっても31年目がこれから始まるんだし、甲斐さんは今までと変わらずきっとパワフルなステージを見せてくれるでだろうしね。

 甲斐バンドが解散した時、私はなかなか気持ちの整理がつかずに苦しんだ。
KAIFIVEのおかげでなんとか乗り越えられた。
この武道館で一区切りだと言うけど、まだまだ私は区切る事ができそうにない。
時間がかかるのはわかってる。
でもあの時のKAIFIVEのように何かがきっかけで前に進めるだろうから、これからもしっかり甲斐さんを見つめて行こうと思ってます。

 ステージがよく見えなかったのであんまりいいレポではないけど、最後まで読んでくれてありがとう。