KAI YOSHIHIRO 
Series of Dreams Tour Vol.1(1974-1979)


2002年8月21日(水)ハーモニーホール座間

ギター:土屋公平、ベース:坂井紀雄、キーボード:前野知常、ドラム:JAH-RAH
 
 座間はこのツアーの初日です!
「メ」がつく曲をやるって事以外は、開くまで全くわからない内容。楽しみだ。

会場に着くと、下見に来た時と同じように泉谷しげるの看板。
今日、甲斐さんなのに、何で泉谷?と思っていたら、今度は宣伝カーが会場の駐車場から出て行った!!
そう言えば、セイヤングで、座間は宣伝カーが走るってメールがあったっけ。
甲斐さんもこうして街中を宣伝されたんだろうね〜。ほのぼのしてておかしい。
ちょっと早く行きすぎたので、会場内の喫茶でお茶。
お店の方にいろいろ聞かれる。
こんなに早く行く人も珍しいからなのかなあと思ったけど、そうでもないらしい。
時間が迫ってくると続々と人が集まってきた。

今回は、1974年から1979年までの曲なので、あの曲やるかな?この曲やるかな?といろいろ想像して、
ある程度の予想をつけて「英雄と悪漢」「この夜にさよなら」を集中して聞いていた。1曲目はなんだろう・・・。
会場ロビーには「オロナミンCロイヤルポリス」と書かれた花がポツンと一つだけ置かれていた。妙に目立つ。
私の席は、4列目の真ん中ブロックの右側。甲斐さんの左斜めの横顔が見れる私の大好きなポジジョン。
だけど、席に着いてみると、96年から使ってるあのステージのおかげで、ステージ全体が奥に入っているので、ちょっと遠く感じる。
こんな事なら双眼鏡持って来るんだった。これじゃ甲斐さんのネックレスが今日は何か、見えないな・・。
ドキドキしながら時間を待つ。
一瞬の沈黙の後、「アンセム」が流れる。(サッカーまだ引きずってるの〜?ってちょっと笑えた)いよいよ始まる!

 まずはメンバーが登場。ジャラはサングラスをしている。そしてサングラスをした甲斐さんが最後に登場。
1週間前、急に寒くなったんだけど、この日はちょっと肌寒い程度。
甲斐さんは濱マイクのような皮コートに皮パンツで登場!!
ネックレスもしているがよく見えない。四角だって事はわかるんだけど。去年のロッキュメントの時と同じだったのかな?AXで確かめなくちゃ。
髪もセットされてなくてすごく自然。前髪がたれていてかわいい。
甲斐バンドが解散した頃の甲斐さんとダブる。
1曲目からドッカ〜ンと言わせてよ〜!!
「吟遊詩人の唄」。
一瞬「えっ?」とは思ったけど、一緒に歌えばやっぱり楽しい。
意外だったオープニング、こうなるとこの先がどうなって行くのか、全く予想がつかない。
そして2曲目が「カーテン」。うわぁ〜、こう来たか!もうこの曲がここに?
とってもセクシーな甲斐さん。そして、土屋公平のギターもなかなか面白い。
「きんぽうげ」と続く。
どの曲だったか忘れたけど、マイクスタンドを横に持った時に、スタンドからマイクがスト〜ンと落ちた。
あ、甲斐さん怒る〜とドキドキしながら見てたけど、ちょっとスタンドに八つ当たりしただけでした。(やっぱりご機嫌伺いをしてしまう)
新曲「牙/タスク」。初めてライブで聞く曲。
カバーしようよに出た時、しっかり字幕が出ていたので予習はばっちり。全部歌えました。
1回目の”タスク”の所で、甲斐さんが人差し指を立てた右腕を上げる。「お、これはやれって事〜?」と思っていたら、2回目は左腕で、しかも手はグー。3回目のタスクは両腕。
何だ〜?振り付け、練習してきたの??
よし、じゃあやろうかなって思ったけど、不規則。今回は研究して次回やろっかな(笑)
ここで、甲斐さんが前言っていた「メ」のつく曲。メと言ったら「メモリーグラス」。
聞けて嬉しかったけど、あんなに掲示板に曲名書くなよって言ってた甲斐さん本人がねたばれしてたから、驚きはなかった。
「メモリーグラス」から「ダニーボーイに耳をふさいで」へとつながる。
ここをつなぐなら、「悪いうわさ」につないでよ〜と誰もが思ってるに違いない!
ダニーボーイでは、左耳をふさいでました。
上から何かが降りてきた。まるで大型エアコンのフィルター。会場には皿やグラスがぶつかる音が。これはもしかして・・・。
「シネマ・クラブ」。
エアコンのフィルターのようなものを通した照明が、薄明かりを作る。なかなか綺麗。
イントロ、前野さん、緊張したのか、ちょっと音をはずす。けど初日だし次回に期待!
気が付いたら、ジャラも甲斐さんもサングラスをはずしている。
いろんな事に見とれていて、はずした事に気づかなかった。

ここでいったんメンバーは下がり、甲斐さん一人で「感触(タッチ)」「テレフォン・ノイローゼ」を弾き語り。
次にメンバーも登場してアコースティックセットで「安奈」を演奏。
My name is KAI を思い出す。
ここのコーナーは、きっと日替わりなんだろうな。
このコーナーの中で長いMCがありました。
まずは、なぜ座間からツアーが始まったのかと言う話から。
いくつか候補はあったんだけど、座間を沖縄だと勘違いした甲斐さんと坂井さんが「やるやる!」と即答して決定。翌日、座間は神奈川だと知った。知ってたらやめてたかも、なんて言ってた。
そして、やっぱりサッカーの話題。本当に楽しかったんだね。嬉しそうに話してた。
そして、徳島の阿波踊りサウンドフェスティルの話では、係りの人が、何もイベントしてるけど、入場制限したのは初めてで、去年はかまやつひろしだったけど、そんなに人が来る訳がないと言っていたと言う!!
「うっそ〜」と私は思ってしまったが(甲斐さんって時々大げさに言うから)徳島レポを書いてくれたまよっぴさんに聞くと本当だと言うし、2日後のセイヤングで、実はそのネタをメールしてた人がいたので事実でした。
宇佐の話では、駅に”USA”と書かれていて、Tシャツ売ればいいのにって言ってたっけ。
「テレフォン・ノイローゼ」を歌い終わった時点で、こうして話してる間、照明は落ちて、後ろには一度下がったメンバーが待機してる。
メンバー紹介の為つけられたスポットに甲斐さんは「スポットは似合ってる?」と楽しそうに言った。その一言がとっても印象的だった。
「安奈」は季節はずれなので、今度どこかで南へ向かうって歌ってみようかなと言ってました。
きっと字余りで歌えないでしょう(#^.^#)

「裏切りの街角」の前に甲斐さんが「やるよ、ベイビー」と小声で言うと、後ろのジャラが「はいっ。」と小声で返事をしていた!!とってもかわいいジャラでした。

 「嵐の季節」。運動不足だから、こぶし、きつかった〜(^_^;)
「氷のくちびる」の間奏では、土屋公平と甲斐さんに赤と青の照明があたるものの(どっちがどっちだったっけ)背中合わせでギターを弾く事はなかった。
松藤さんのリコーダーの所は、前野さんのキーボード。どこかに松藤さんが隠れてるんじゃないかと探すがやっぱりいない。
「ポップコーンをほおばって」はずいぶんテンポが遅くなっていたが、この速度のポップコーンもなかなかいい。ギターの音色がやっぱり新鮮。
「翼あるもの」やっぱりこれも欠かせないでしょう!!
後半、間奏の後からちょっと早くなる部分で、甲斐さんは絶対ドラムセットやキーボードセットになってる高い所からマイクへ駆け下りて来る。今回もキーボードの所から。
私はいつもここで昔を思い出し、ステージの前につめかけたくなるのだった!!(ここが一番ドキドキする)
ただ、最後の最後、スローになる所が、ジャラが早すぎて、甲斐さんがジャラに合わせる形になった。(ここが一番ハラハラする)
そして、最後の曲は「HERO」でした。

アンコールの1曲目は「マドモアゼル・ブルース」。
オープニングの吟遊詩人にもびっくりさせられたけど、ここでマドモアゼルなんて。
確かに78年の作品だし、甲斐バンドの曲だけをやるなんて言ってないか。
「ちんぴら」と続く。この歌もいい!!
そして、本当のラストは”みんなに捧げる”と言ってから歌ってくれた「最後の夜汽車」。
ここでは、シネマ・クラブで出てきたフィルターもどきにグリーンのネオンのようなライトが四角く点灯されていた。このグリーンも綺麗でした。

最初に着ていた皮のコートはすぐ脱いで、中に来ていた黒(茶色?)の半袖シャツで、途中一度同じようなシャツに着替えたらしいけど(私は気づかなかった)、今回ほど着替えないのは珍しいです。

 私が聞きたかった「狂った夜」「悪いうわさ」「黒い夏」は聞けなかったし、どうしても同じような選曲になってしまうんだろうけど、ちゃんと「らいむらいと」から「マイ・ジェネレーション」までの中の曲が必ず1曲は入ってる。
私はすごい選曲だと思いました。
そう言えば甲斐さん、こんな事言ってました。
「知ってるんだぞ〜とばかりに、ひとりよがりで歌わないように」
珍しいよね、こんな事言うの。みんなで歌おうコーナーとかよく言うし、歌えってあおる事はあったけど。

「安奈」「裏切りの街角」と、”もう聞きたくない、飽きた”などと古いファンには不評の定番の曲が続いたが、前にいた甲斐さんと同年代と思われる女性二人は、その2曲が一番嬉しかったようで、楽しそうににこにこしていた。
やっぱりヒット曲は大事。こうして喜んでくれる人もいるんだから。
きっとあの二人は久しぶりにライブに来たんじゃないかな。そして、また行きたいって思ってるでしょう。