「原千晶のサンデーサウンドウォーカー 甲斐バンド2001復活スペシャル(2−1)」 2001年5月6日 |
(会場からの拍手) 原 どうもみなさんこんにちは。5月6日、日曜夕方4時をまわりました。ニッポン放送、サンデーサウンドウォーカーの始まりです。さあ、ゴールデンウィーク最終日なんですけども、みなさまいかがお過ごしでしょうか。こちら、渋谷はですね、熱気に包まれまくっています。(拍手と歓声)ひゃ〜(笑)。ハハッ。何かもう私の声が弱々しく聞こえるぐらいねー。もう本当みなさん盛り上がって頂いてるんでけども。ニッポン放送、原千晶のサンデーサウンドウォーカー、今日はですね、えー、夕方5時まで1時間で、えー、渋谷Qフロントビル5階、イースタイルスタジオから公開生放送でお送りしていきます。さあ、そして何とですね、今週はスペシャルプログラム。この1ヶ月後に6月6日になるんですけども、15年振りにニューアルバムをリリース、そして、全国10ヶ所に渡るツアーを開始する、甲斐バンド。えー、そのリーダー、甲斐よしひろさんをお迎えしまして、1時間の特別企画をお届けしていきます。ねー、なんと、復活しました甲斐バンド。メディア初の生ライブもやって頂くと言う事で。(拍手)ねー、すごいっすねー。すごいっすよー。もうね、テレビでもね、告知してるの見ちゃったんですけども、あー、何か甲斐バンドが初めて復活後、初めてこのサンデーサウンドウォーカーに登場して下さると言う事で、みなさん後ほどお楽しみにしていて下さい。あの名曲がこの渋谷から見事に蘇ります、それでは、サンデーサウンドウォーカー、甲斐バンド2001スペシャル。オープニングはこの曲からスタート。えー、180万枚の大ヒットナンバー。もちろん甲斐バンドで、「HERO」。 ♪「HERO(ヒーローになる時、それは今)」甲斐バンド |
原 ニッポン放送、原千晶のサンデーサウンドウォーカー、甲斐バンド2001復活スペシャル、渋谷駅前Qフロントビルから公開生放送でお送りしています。 と言った訳で、オープニングナンバー、甲斐バンドのHEROをお聴き頂ました。さあ、と言った訳で、今日のスペシャルゲストは甲斐バンドです。いよいよ復活しました。ね。と言った訳でですね、みなさん、まあ、これー、ファンの方だったらご存じなんじゃないかなと思うんですけどね、えー、甲斐バンドのみなさんはですね、今現在活躍しているたくさんのミュージシャンに影響を残してるんですね。いくつかですね、ミュージシャンの方々のコメントをあの、頂きましたんで、ご紹介して行きましょう。 (チャゲ、ミスチルの桜井和寿のコメントが読まれる)桜井さんはですね、甲斐さんみたいにかっこいいボーカルになりたいと思ってね、酒を飲んでノドをつぶそうとした事があるそうでーす。(つんくのコメントが読まれる)さらに、ダウンタウンの浜ちゃん、そしてウルフルズのトータス松本さんなどなど、えー、甲斐バンドを聴いて影響を受けた人は、本当に多いそうです。私もですね、甲斐バンドの魅力をたっぷりと今日は味わいたいと思います。ね。登場して頂くのが楽しみです。 それではですね、まずは・・。えー、あ、甲斐よしひろさん、みなさんもう少々お待ち下さい。この後、フフッ(笑)いよいよ登場です。 |
(原千晶のナレーション)それは、今から27年前。1974年、昭和49年の事。日本のロックに大きな実績を残したバンドが、福岡で生まれました。その名は甲斐バンド。博多のライブハウス、照和で活躍していた甲斐よしひろを中心とした4人の男達。フォークソングが黄金期を迎える中で飛び立った日本のロックバンドの草分け的存在です。骨太なサウンドにリアルな歌詞で、昭和53年には「HERO」が大ヒット。それ以来、「安奈」など、数々のヒットを飛ばしました。甲斐バンドの歌はレコードを通して、そして熱狂的なライブで、人々の心に熱く激しく突き刺さりました。最強のライブバンド。新宿副都心の高層ビル街に2万2千人もの観客を集めて行われたライブイベント、ザ・ビッグギグ。そして、7年連続の武道館公演。全ては日本のロックシーンの伝説となりました。1986年、昭和61年、日本武道館での5日間連続公演の後、甲斐バンド、解散。人々の心に熱い魂を残し、彼らは去って行ったのです。 解散から15年となる今年、その知らせは突然届きました。甲斐バンド、15年振りの本格的な復活。来月には、オリジナルニューアルバム「夏の轍」をリリースし、本格的な全国ツアーに乗り出します。果たして21世紀の甲斐バンドとはどんなものなんでしょうか。そして、48才、甲斐よしひろの今の心境とは。ニッポン放送、サンデーサウンドウォーカー、今日のスペシャルゲストは甲斐バンドです。 原 さあー、それではですね、」さっそく登場して頂きましょう、今日のスペシャルゲスト、甲斐バンド、甲斐よしひろさんでーす。どうも、よろしくお願いしまーす。(甲斐さん登場で拍手)わー、すごいですねー。 甲斐 こんにちは。 原 こんにちは。 甲斐 どうも。 原 どうもよろしくお願いします。初めまして。 甲斐 ニッポン放送大好きの甲斐バンドの甲斐です。 原 ハハハ(笑)ニッポン放送、大好きなんですか? 甲斐 いやいや(笑) 原 いやいやって否定されても困るんですが。 甲斐 ハハハ(笑) 原 でもね、何でこのニッポン放送サンデーサウンドウォーカーを選んでくださったんでしょうね。 甲斐 て言うか、もう、何でこんな渋谷のど真ん中でこんな事してんの。 原 いや、これは。 甲斐 すごいですよね。 原 毎週やってるんですけども、はっきり行ってここまで大きい感じでやるのもねー。 甲斐 あ、そうなんですか。 原 ええ。あの、先週はチャゲ&アスカさんが来て下さったんですけど、チャゲ&アスカさんも、割とすごく久々なリリースがあって、あの、来て下さったんですけども、やはりね、甲斐バンドは15年振りの復活と言う。 甲斐 そうですねー、僕だけど、あのー、渋谷ですって言う話、あったんですけど、まさかあんな、スクランブル交差点の所でいきなり降ろされるとは思わなかったんで。 原 ハハハ(笑)あそこで降りないとねー、あのー、ここに来れないんです。 甲斐 だよねー。 原 車をつける事ができないんで、否が応でもあのでかいスクランブル交差点を渡って来ないと、たどり着けないんです。お疲れさまでした。 甲斐 いえいえいえ。 原 ありがとうございます。さあ、と言った訳で、さっそくですね、たくさんメッセージを頂いています。これは、今日あの、会場に来て下さってる方からのメッセージです。大阪府、え?大阪からですね、来て下さってます。Nさん、どなたでしょうか。よかったら手を挙げて下さい・・・・。えー、はずかしがりやさんですね。挙げてくれません。 (メッセージが読まれる)と言う事なんですけどもね、大阪からわざわざ来て下さったと言う事で。 甲斐 ねー、ありがとうございます。 原 ねー。 甲斐 はい。 原 すごいですよ、ねー。 甲斐 家庭はどうなってるんでしょうね。 原 ええ。えー、年齢書いてないんで、年齢ハテナ、職業もハテナなんで。ええ。どういった方かちょっと不明なんですけどもね。 甲斐 ハハハ(笑) 原 えー、ちょっとねー、誰だかわかんないですねー。さあー、と言った訳で、はい。甲斐よしひろさん率いる甲斐バンドなんですけども、来月、6月ですね、6月6日に15年振りのオリジナルニューアルバム「夏の轍」、こちらをリリースすると言う事で、さらに本格的な全国ツアーもね、始まると言う事でですね、えー、今日は、根ほり葉ほり、いろいろ伺って行きたいと言うふうに思っておりますけども。 甲斐 はい。 原 さあ、なんかもうねー、結構、あの、話尽くされてる事もたくさんあると思うんですけども、あえて、まあ、15年振りと言う事もありますので、いろいろ伺って行きたいと思いますけども。甲斐さんは福岡ですね。これはもうあまりにも有名なお話なんですけども。 甲斐 はい。 原 ずーっともう福岡で生まれて育って。 甲斐 そうですね。僕はあのー、ですね。みんな大抵、福岡、福岡とか博多、博多とか言う人いっぱいいるでしょ? 原 って言うイメージありますねー。 甲斐 あの、いっぱい芸能人とかでいっぱい。 原 います、います。 甲斐 大抵、福岡のど真ん中じゃない人が多いんですよ。 原 え?久留米とか? 甲斐 おい! 原 (笑)と言うか、なんとなく、あのー、えーっとその別に・・・。 甲斐 いや、だからあのー、ど真ん中の人ほど、あんまり言ったりしないんですよ。僕は本当、ど真ん中なんですけど。 原 あ、そうですか? 甲斐 ええ。 原 すごい。福岡市ですよね。 甲斐 福岡市中央区、博多区とかそう言う感じ。 原 わっ、すごーい! 甲斐 え、何でそんな知ってんの? 原 え?だって、だってー。すごい中心街じゃないですかー。 甲斐 あ、そうそうそう。北九州にいたんですよね? 原 そうなんですよ。小倉に住んでた事、あるんですけど。 甲斐 あーあー、なるほど。 原 小倉の人って、結構福岡に対してコンプレックスを持っているので。 甲斐 そうなんですか? 原 博多に対して。 甲斐 へぇー。 原 何か博多の方がちょっとこう、高いって言う。 甲斐 でも福岡には井筒屋はないですからねえ。 原 あ!! 甲斐 そんなローカルな話してどうするんだよ(笑)。 原 井筒屋、懐かしいな〜。井筒屋ですね。ええ。まあちょっと九州方面でね。 甲斐 はい。 原 流行ってるデパートなんですけども。 甲斐 もう、だから、あのー、たとえば、あの、ニューヨークでもそうですけど、ニュージャージーの人達、ね。ジョン・トラボルタとかスプリングスティーンとかボン・ジョビとか、みんなニューヨーク、ニューヨークって言うんですよ。 原 ええ。俺はニューヨーク出身だみたいな。 甲斐 みたいな感じがあるんですけどね、そう言うのに近いかも知れませんね。 原 なるほどー。で、あの、まあ、そうやって福岡の中心街で育った甲斐さんなんですけど、デビュー前って言うのは何をされてたんですか?デビューは21才の時。 甲斐 デビュー前は素人でしょ。 原 うん。で、ハハハ(笑)そんな当たり前に返さないで下さい(笑)。 甲斐 いやいやいや。玄人になる前は素人ですからね。 原 いや、そうなんですけど、たとえばアルバイトをしていたとか、何かー。学生さんだったんですか? 甲斐 いや、一応、いや、照和で歌ったりして。 原 ああ、ライブハウスですね。 甲斐 うん、そうです。 原 有名な。そこでまあバンドは組んでたんですね。じゃあもう。 甲斐 いや、1人でやってたんですよ。 原 えー? 甲斐 僕、あの、だから、デビュー前はあのー、1人で弾き語りをやってたんですけど。 原 そうー、ギター片手に。そうなんだー。 甲斐 そうそう。で、某ですねー、フォークコンテストみたいなのがあって、それで優勝したんですよ。 原 はー。 甲斐 その時に、レコード。 原 出さないかって。 甲斐 ほどんど来てたんですけど。 原 あ、はいはい、スカウトが。 甲斐 一応、レコード会社選ぶとあんまりよくない感じがしたんで、プロダクションを先に決めたんですよ。 原 あ、事務所を先に。 甲斐 ええ。それで、一番好きな東芝に入ったりしたんですけど。 原 レコード会社は最終的には東芝に入ったって言う事なんですね。そうなんですか。じゃ、結構もう本当にデビュー前からそうやって音楽をやってたって事は、もう相当なキャリアですよね。 甲斐 え(笑)いやいや。 原 何才ぐらいからギターとか弾いてたんですか? 甲斐 いや、僕は遅いですよ、すごい。 原 えー?何才ですか? 甲斐 中学、あ、小学生の5、6年ぐらいですかね。 原 全然遅くないですよー。早いですよー。 甲斐 いや、でも、オリジナルを書いたのは、高校1年の終わりぐらいですから、僕。 原 あー。 甲斐 普通はもっと早いらしいんですね。 原 曲を書き始めたりするのは。 甲斐 ええ。 原 へぇー。でも、もう小学生からギターに触れていたって言うのはすごい。 甲斐 いや、それはあのー、家中あったんで、ギターとかレコードとかいっぱい。 原 あ、そう言う環境で。 甲斐 そう言う環境だったんです。 原 あ、そうですかー。そうですね、今ちょっとあの、照和って言うライブハウスの話が出たんですけども、もう、ここって言ったら、私もさっき知ったんですいませんけども。 甲斐 ハハハ(笑)いいですよ(笑)。 原 井上陽水さん、チューリップ、武田鉄矢さんの海援隊、そして、長渕剛さん。もうこれ、そうそうたるメンバーなんですけども、こう言った方々が、まあ一応、出身て言うのかしら。 甲斐 そうですね、はい。 原 この照和でライブに出演されてたと言う事なんですけど。これ、そんな大きいライブハウスじゃないんですか?どんな所。 甲斐 50席。 原 あー、50席。じゃあもう本当に。 甲斐 かなりちっちゃいですね。 原 かなりちっちゃいですよ。へぇー。そこでやっていた。で、甲斐バンドを組むって言うふうになったのは、元々1人でやってた甲斐さんなんですけども、そのメンバーはどうやって決めてったんですか? 甲斐 いや、だからね、あのー、デビューする際に、もうなんかわりと、ソロシンガー飽きてたんですよ。で、何か、バンド、元々バンド体質なんで、だから、まあバンド作りたいなと思って。で、まわりの知り合いがですね、みんなそれぞれ、バンドのリーダーみたいな感じだったんですよ。で、「来る?」て言って。気軽に声かけたら、「うん」ってみんな言ったんですけど。 原 リーダーなのに。 甲斐 みんなバンドは潰れていきましたね。 原 ハハハ(笑)。 甲斐 すいません。 原 そうなんですか?(笑) 甲斐 そうそうそう。 原 へぇー。それで、まあみんなが集まって来て、甲斐バンドって言う形で。 甲斐 うん、そうですね。 |
原 あの、甲斐バンドって言うネーミングはね、何かやっぱし、その、甲斐よしひろって名前があって、名前を付けてそのまんまって言うのがねー。珍しいですよね。 甲斐 いや、これはね、いろいろ考えたんですけど、あのー、もう、なかったんですよ。で、もうデビュー間近だったんで、レコーディングはしてたんで、バンド名だけ。 原 決まってなかったんですか? 甲斐 そうそうそう。 原 あー、そうなんだ。 甲斐 だから、それは、芸名つけるようなもんでしょ? 原 うんうんうん。そうですよね。 甲斐 なんか、芸名だったらまだ、姓名判断とかあったりするじゃないですか。バンドって言うのはそうもいかないもんね。 原 そうですかー? 甲斐 で、なんか、最後の最後に誰かが言い出して、もう、わかりやすいからそうしない?みたいな。 原 甲斐バンドっていいじゃんみたいな感じで。 甲斐 そう。ブレーンの人がね。そう言う感じになって。 原 あー、じゃあまわりからのアドバイスもありつつ甲斐バンドって言う。 甲斐 うん、そうですね。結果的にはでもわかりやすい名前でね。 原 うん。覚えやすいですよね。うん。やはり、甲斐よしひろさんがあっての甲斐バンドって言うね感じなんですけども。ここで1曲お聴きいただきましょう。えー、甲斐バンドのニューアルバムから、「夏の轍」ですね。こちらから1曲、お聴き頂きましょう。それでは、あのー、甲斐さんの方から、曲紹介お願いしたいと思います。 甲斐 えーっとですね、オープニングを飾るはずだったんですが、そう思って作ったんですが、まあいろいろ全部レコーディングした後に、曲順的にはそうならなかったと言う。残念ながら。その曲を聴いて貰います。えーっと、「アナログレザー」甲斐バンド。 ♪「アナログレザー」甲斐バンド |