甲斐よしひろ ロッキュメントX ”COVERS”
2001年11月23日(金・祝)24日/(土)

SHIBUYA−AX

ギター:土屋公平、ベース:坂井紀雄、キーボード:前野知常、
ドラム:JAH-RAH/アコースティックギター:松藤英男(24日のみ)
 
1995年4月27日に新宿パワーステーションでロッキュメントは始まりました。
1年目は2日連続で3ヶ月、2年目・3年目は3日連続で2ヶ月、4年目は2日連続で2ヶ月でした。
とっても体力のいるこのロッキュメントにむけて、毎年体力作りしていたっけ。
毎年続くと思われていたのに、残念な事にパワステが閉鎖されてロッキュメントは一時休止となった。
必ず別の場所を探してやるからと言いつつ2年、3年と経ち、気にしつつも忘れかけていた所に決まったこのツアー。
ロッキュメントは春の新宿と決まっていたので、何となくロッキュメント気分じゃないなあと思いながら、やっぱり再始動の知らせは嬉しかった。
ただ、突然の復活で、自分の体力が心配だったけど。

そんな訳で、久しぶりのロッキュメントだったので、サブタイトルが発表になっていなかった事など、甲斐さんが言うまで全然気が付かなかった。そう言えばそうだ。毎年、必ずサブタイトルがついてたよね。
今年は”COVERS”。昔出したソロアルバム「翼あるもの」の中からと、人に提供した曲をやると言う。
人に書いた曲なら、Wの”ホームカミング”でやったけど、ま、いっか(^_^;)
ここ、SHIBUYA-AXは、6月に甲斐バンドの追加公演があった場所。
今までのパワステでは、ステージの四方を客が囲むスタイルだったけど、ここでは中央にせり出したステージが作られて、そこで囲まれると言う演出。
そして、毎回「SHE'S A RAINBOW」をBGMに楽屋から歩いてくる甲斐さんの姿が映し出されていたスクリーンは今回はなし。
あの映像を見ながら甲斐さんの登場を待つあの瞬間が好きだったので、ちょっと残念でした。
場所も変わって少々のブランクがあったのだから、前と全く同じになる訳がないんだけど、今回はジョージがいない初めてのロッキュメントだし、私にとって、ジョージのギターがロッキュメントみたいなイメージだったので、どんな感じになるのかちょっと不安でした。

11/23日(金・祝)
甲斐さんは白いシャツに皮のパンツ、サングラス。
オープニングは「OH MY LOVE」。この曲からくるとは思わなかった!
この曲は、東京ドームでのジョンレノン生誕50周年で歌われ、後にKAIFIVEのアルバムにも入れられた。
そのライブには行けず、当日はWOWOWを録画して観たんだけど、そのドームでのライブの前に、東京ベイNKホールであった”インスタント・カーマ’90”、そこで「ドームでこの曲ををやるんだ」と言って歌ってくれたのが私にとっての最初だったかな。(ちょっと記憶が薄れてきてるけど)その時の事を思い出した。
2曲目は「レッド・スター」。
この曲は今にぴったりなんだけど、どうして甲斐さん歌詞、間違っちゃうんだろうね。
吉祥寺の時もそうだった。わざとやってるのかと思ったくらいで。
(2日目は途中もごもごしたけど間違えずに歌ったけどね。カイファンドでロッキュメントの曲に変わると言っていたから、2日目かな?と思っていたら名古屋でした)
2曲が終わったところで、ロッキュメントの再始動ですと軽いMC。
そして3曲目の「CRY」。イントロが違うので、何の曲か最初はわからなかった。
この曲で、やっぱりジョージのいない事をつくづく感じる。
私の場所が蘭丸側じゃなかったからなのか、ギターの音があまりよく聞こえてこない。
やっぱり目の前で弾く姿を見ないとそんなもんなのかな。それとも、やっぱりジョージのあの音に慣れたせいかな。
それに、ベースが右、ギターが左。いつもとは逆で、何か不思議な空間。

「通称恋バカ」と言って歌った「恋のバカンス」恋バカなんて、初耳よ( ̄▽ ̄)
この「恋バカ」でのため息。最後の甲斐さんのじゃなくて、途中の前野さんのため息の方が印象的!
もちろん、甲斐さんのため息はセクシーだったけど、♪あ〜あ○恋の喜び〜に♪の○の部分に前野さんのため息が!そして、ため息待ちでずらして歌う甲斐さん!!
こんな所にはまってる変な私。
「against the wind」「嵐の明日」と名曲が続く。
途中、メンバー紹介があった。こんな早い時間にめずらしい。
甲斐さんも、こんな丁寧にメンバー紹介したことはないと言ってましたね。
一人一人紹介していく中、メンバーがちゃんとそれぞれに拍手していたのが印象的でした。
それに、前野さんの名前をちゃんと紹介したのも初めてじゃないかな。いつも前野選手でしたから。

この日はセイヤングの日で、「セイヤングはちゃんと録音したんだけど、番組の中ではロッキュメントが録画で、大きなプラズマビジョンに映してやっていると言ってるので、ラジオが生と言う事にしてください」と楽しそうな甲斐さん。
そして、M君いじりもちゃんと忘れない!
聞いてもいないのに、M君がM君がと松藤さんの事ばかり話してましたね。
「M君の話はもう勘弁してください」と言った後すぐにまた「M君は・・」と話し出していた!
セイヤングで、”やーさん”と言ってしまったらしく、この言葉はヤバイらしい。
カットせずに流せと言ってきたらしいけど、帰ってから聞くとやーさんの言葉は聞き取れませんでした。
カットはされてなかったみたいだけど、松藤さんの声にかき消されたか??

バックのみんなは下がって、甲斐さんだけがセンターのせり出しに移動。
そして、JAH-RAHを呼ぶと、JAH-RAHは甲斐さんの後ろにいすなしでちょこんと座る。
その姿がかわいい〜!!!
JAH-RAHって、写真のイメージとは全然違って、とってもかわいらしい。
甲斐さんが話してる間、ずーっと甲斐さんの頭の後ろを見つめ、いちいち反応して1人で何か言い返してる。
それがまた楽しそうなんだ〜。
「サンキュー」をJAH-RAHと一緒に。
その後1人で「テレフォン・ノイローゼ」。この曲のバンドバージョンがそろそろ聞きたいな。
次に、蘭丸を呼んで「やせた女のブルース」。
甲斐さんと蘭丸はそのままの位置で、前野さんがアコーディオンを抱えてステージのど真ん中へ。
面白い前野さんの配置に受けてしまった。「安奈」。

ここで甲斐さんが言う、”盛り上がらない前半”が終了し、後半は盛り上がる曲が続く。
「マドモアゼル・ブルース」「グッドナイト・ベイビー」「絶対・愛」「ブライトン・ロック」。
この連続はすごい!!どの曲も最高でした。
その後に「風の中の火のように」と「レイン」。
やっぱり「レイン」と言えば蘭丸、蘭丸と言えば「レイン」なのね!

そしてアンコールは「ジャンキーズ・ロックンロール」〜「どっちみち俺のもの」〜「夜にもつれて」と続き、「ジャンキーズ・・」に戻ると言うすごいメドレー。
やっぱり大声で歌ったり、踊ったりできる曲が続くと楽しい!
2回目のメンバー紹介をした後、「ダイナマイトが150屯」。
この曲の後半、倒れたマイクスタンドを立てに来たスタッフが、その直したスタンドを引っかけ倒していくと言う怖〜い事もおきましたが、甲斐さんにも誰にもぶつかることはなく、甲斐さんの機嫌も損ねることなく(甲斐さんが自分で立て直してました)無事終了。
そして最後の曲「冷たい愛情」。
この曲はちょうどライブの3日前に聞いていて(82年のライブ)、やっぱりいいなあと思っていた曲だっただけに、ラストに持ってきてくれて嬉しかった。
最高に感動でした!!


11/24(土)
ロッキュメントの2日目。
今回の違うところはM君の登場。
いつものように「SHE'S A RAINBOW」が流れ、いよいよ始まる〜とわくわくしていたら、急に曲が止まる!!
何で〜???何がどうなったのかわからない!トラブル??と思っていたらまた最初からかけ直し、何事もなかったように始まった。あ〜、よかった。(甲斐さんが登場した後、ブチっと音楽が切られたのが気になったけど)
曲は1日目と同じく「OH MY LOVE」から始まり、途中いつものダジャレを挟みつつ、「嵐の明日」までいい雰囲気で流れていった。
その後、何があったのか甲斐さんの顔が怖い。何かスタッフに耳打ちしている。
何かあったんだろうな、私達には何かわからない何かが。
怖い顔のまま、せり出しのステージへ移動。
その後、甲斐さんがJAH-RAHを呼ぶんだけど、JAH-RAHが出てこない!!!!!
怖い顔の甲斐さんがどうなっちゃうのか心配だったけど、にこにこ笑いながら走ってくるJAH-RAHに対しては優しかった。あ〜・・・よかった。(心配し過ぎ?)
「サンキュー」を無事演奏。
ここでは、昨日とは違う話で、サッカー話。サッカーに無知な私だけど、甲斐さんが楽しみにしてるって事だけはよくわかった。
そしてお待ちかね、M君登場!
「甲斐さんがたけしならM君はきよし、甲斐さんが洋七ならM君は洋八、洋八こと松藤くん」(だったかな?)と紹介する。「洋八の方がいいな〜」と小声で甲斐さん(*^^*)
甲斐さんが盛り上げてくれるから、M君も気分よくステージへ出てきてる感じ。
この曲の事は前日のセイヤングで思いっきりネタバレしてたので事前に知ってしまっていた。(「O(オー)の、そして・・・」と言う曲をやる と一応伏せて言っていたけど、そんなのすぐわかっちゃうよね)
でも甲斐さん本人のネタバレなのでOKだもんね!他の人からは聞きたくないんだけどっ。
M君交えてのMCはとっても楽しく、セイヤングのよう。
せっかく乗ってきてる所に空き缶がカラ〜ンと倒れる音が!
それに素早く反応して、「さびれた映画館みたい」と甲斐さん。
缶けりは、早くやめろとか飽きたと言う事だから、「わかりました」と言って歌へ!
松藤さんがギターで、「そして僕は途方に暮れる」。

「レイニー・ドライブ」のイントロでは、松藤さんと甲斐さんの長さが合わずやり直し。
思わず甲斐さんから「ジョージはいないんだよ」の一言。”う〜ん、そうだよな〜”と思わずしんみり。
どんな話の流れだったか忘れたけど、急に「ジ・アルフィーでぇす」とものまねをする甲斐さん!
あ、これは笑う犬の発見でウッちゃんがやってる高見沢だぁ〜!どれくらいの人がわかったかは謎だけど(^_^;)
富士急ハイランドの時に、最後にみんなで歌ったHEROで、元マネの小崎さんが「大友康平はヒーローの前に、絶対”あ”を入れて、”あ、ヒーロー”って歌いますよ」って言ったらしくて、当日本当に「あ」をつけてたと甲斐さんは言ってたけど、そうだったかな〜。あ〜、気になるぅ・・・・。

楽しい漫談も終わり( ̄▽ ̄)松藤さんも下がって、全員で「マドモアゼル・ブルース」「絶対・愛」など、昨日と同じナンバー。
アンコールもノリノリのロックンロールメドレーで、ラストは「冷たい愛情」。
こうして、夢のような2日間は終わったのでした。

とっても楽しくてかっこよくて、最高のライブでした。
パワステからAXへ場所が変わったり、ジョージのいない不安なんて、終わってしまえば関係ないって感じで、やっぱりロッキュメントは楽しい。!
手が届きそうな距離で、甲斐さんの喜怒哀楽もしっかり伝わってスリリングなステージ。
ジョージも復帰して欲しいとは思うけど、それより何より、また来年からずーっと続いて欲しい、それが一番の願いです。
今回は2日連続だったけど、やっぱり2ヶ月3ヶ月とやって欲しい。
体力作りの準備が欲しいので、できれば春でお願いしたいな。